内容説明
アメリカ・ルイジアナ州のバントルージュ。日本人留学生服部剛丈君が一発の凶弾に倒れた。どうして彼は撃たれたのか!?犯人は何故、無罪になったのか!?小さな街に渦巻く人間関係の怪。人種偏見の匂い。事件発生から刑事・民事の結審まで、日本人弁護士とアメリカ人新聞記者が、徹底して追及した迫真のノンフィクション。
目次
最初の電話
事件の発端―フリーズ!
事件調査
警察尋問
犯意なし
ロッドニー・ピアーズ
事件への反応
ヨシ・ハットリ
大陪審
起訴後の記者会見
検事長とのミーティング
ダグ・モロー検事長
罪状認否〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
24
1992.10.17 服部剛丈(ヨシヒロ)16歳 ルイジアナ州バトンルージュにて射殺された。44マグナムや血痕の残るピアーズ家の玄関の写真などもあり生々しい。有罪か無罪かのみの判定であり縮小評定など考慮しない。(昨日読んだ楡周平の陪審法廷が参考になった)裁判の結果は新聞で読み無罪に終わった事に納得がいかなかったが、この本を読んでもその不可解さが後味の悪さをひきづった。結局、検察の上げた罪状に地元で名を上げている弁護士がうまく対処し無罪を引き出している。加州で弁護士である著者は、続く→2017/01/15