内容説明
ある日の早朝、長女・文江の無残な姿の帰宅から、悲劇は始まった!誘拐、脅迫、殺人―「ウチには全く関係ナイ」はずの物騒な事件に次々と巻き込まれて行く棚原家。平和で平凡な家庭をたちまち破滅させてしまう現代社会の落とし穴。その恐ろしさを垣間見せる、ちょっと辛口のファミリー・ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
machi☺︎︎゛
103
少し裕福な家庭、棚原家に次々と襲いかかる災難。強姦、誘拐、脅迫。だけどそれは家族内の問題でもあった。登場人物が多くて、誰が味方が敵かわからなくなる。でも最後が気になり読了。読了してもふーん。ってかんじだった。2019/08/18
扉のこちら側
31
初読。暴力描写は嫌だが、もっと嫌な性暴力から物語が始まって胃が痛かった。母親の借金の返済のために姉妹が犠牲になった形だが、最後まで母親はそれに気づかず、父親の浮気もなかったかのように家族の絆を前面に出した結末が納得いかない。そして性暴力の被害にあった直後の女性の姿を表紙にもってくるとは悪趣味すぎやしませんか。2013/01/27
coco夏ko10角
20
帯外したことがなかったから読メに登録したときに初めてちゃんと表紙見てちょっとドキッとした。あの場面ですね。内容は姉妹がかなりひどい目にあうからしんどかった。あとがきあるのが珍しい。2018/03/02
MIHOLO
20
謎は知りたいし、読みやすいから、半日もあれば読めちゃうけど、後味悪い。やるせない後味じゃなくて、女性の性を簡単に使っているのが、腹立たしい。しかも変にコミカルな表現に絡めてくるから、なんなんだ!て感じ。赤川次郎さんて、こんなだったっけ?残念。2016/05/27
あなご
15
ナツイチコーナーにあったので読んでみました。長女が無残な姿で帰宅したところから悲劇が始まりました。平和で平凡だった家族が誘拐、脅迫、殺人と家庭の破滅に向かっていくのが怖かったです。現代社会をテーマにした辛口ミステリーとのことですが実際自分の家族がそんなことに巻き込まれたら…と考えると恐ろしいです。タイトルはスイートなのに全然甘くなかったです。2012/07/18