感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
剛腕伝説
4
淀川長治さんの映画愛に溢れた一冊。ご自身の高齢と体調の悪さから、何とか映画に対する想いを活字として残しておきたかったのとの事。お気に入りの映画監督はチャップリン、ジョンフォード、ワイラー、ヒッチコック。特にチャップリンに対する想い入れは「チャップリン映画の見所を語ることは出来ない。ファーストシーンからラストシーンに至るまで、全てが見所だから」とまで書いている。また淀川さんが語る映画の魅力は実際の映画を凌駕していることが多い。「グッドモーニングバビロン」や「黄金狂時代」等、また見てみたいと感じさせられた。 2018/12/12
uburoi
0
九死に一生を得た入院中に読んだ。2巻はいま読んでるとこ。淀川さんなので記述はやさしい。しかし内容はおそろしく濃い。自分の映画人生を全て詰め込んで残したいという強い意志によって書かれた。書かれたのが70年代後半から90年まで。最新映画はの辺りに公開された作品となる。『家族の肖像』『グッドモーニング、バビロン』等いまからすると懐かしいものだ。2014/09/09