内容説明
すてきな恋愛小説をたくさん遺して逝った森瑤子さん。友達がいっぱいいて、年に何度も海外に赴いて…、そして何よりも、誰よりも、お洒落だった。そんな彼女のお洒落にたいするこだわりと、人生観を、愛用のものをとおして綴ったエッセイ集。ランバンのアンティーク・ドレス、モロッコの酒入れ、扇のブローチ、インディアンの指輪等々をオール・カラーで。絶筆「短銃」収録。
目次
不思議な石
ランバンのアンティーク・ドレス
ベネチアン・グラス
モロッコの酒入れ
ガラスの首飾り
ラリックのショットグラス
今、私が好きな傘
アンティーク・ナイティ
木箱の中のガラス瓶
扇のブローチ〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Mizukami
2
森瑤子のお洒落に対するこだわりと人生観を、愛用のものをとおして綴ったエッセイ集。写真つきのオールカラーで、目で見て楽しめる。 価格とかブランドに縛られず、自分の感性と審美眼を頼りに、彼女のコレクションは集められたのだろう。 そして、本の中には、彼女の知人からの頂き物も数多く紹介されている。 人からプレゼントをいただくときに「あなたにぴったりだと思って」というように、送られるそうだ。それって、森瑤子の個性とか、ポリシーがしっかりと周囲に届いている徴だな、と思う。 2012/05/31
ごま猫
0
20年近くぶりの再読(確か当時はハードカバーだった。写真がもう少し多かった気がする。うろ覚え)。初版が96年という事で多少の古臭さは感じるものの、今読んでも鮮やかさと美しさは損なわれていない。2014/11/12
もっち@
0
たくさんの自分へのご褒美の数々。一番ラストにサプライズが。なぜコレが森さんの苦しみを和らげたのか、その答えがあります。
imo
0
便利とかそんな視点じゃなくてただ自分の好きなもの、自分にとって特別なものに囲まれて生きられたら幸せだろうな。紹介されてる一つ一つの品物に重みがある。2011/06/19
pantyclub
0
著者のオシャレに関する拘りエッセイ。程良く超越しているところが面白い。本書には拘り品の写真があるのも良いかと。文章も軽い内容なので読みやすい。女性にとって40代という年齢が微妙なんだと思いました。海外での買い物でやらないことは共感できます。とても疲れるので。出会いは宿命という内容には偶然の妙な気がします。宿命という言葉が重たく感じる。2022/08/11