内容説明
「気弱な偽善者たちがマスコミを先頭にして、政治の世界に倫理を持ち込んできた。合格点をもらえるのは、エネルギーに乏しく、流れのままに日を送る優等生だけ」「求めるべきは、行儀が悪くても有能な指導者だ」(本文より)と考える著者が、戦後日本の指導者たちの功罪を鋭く分析、今こそ真にあるべき首相の姿を浮かび上がらせる。
目次
プロローグ 日本社会を生きる知恵
第1章 “正義”は国を滅ぼす―リクルート事件で何が起き、何が変わったか
第2章 竹下派二重支配の手法―海部首相誕生劇の裏で何があったか
第3章 誰が日本の国家経営者か―難題に直面した“三頭立ての権力”
第4章 宰相の器、秘書官の器―日本の舵取りができるのは、どんな政治家か
第5章 混迷の出口は、どこにあるか―小沢時代に向けて流れはじめた過渡期の権力