内容説明
へんぴな里で育った少女は、世間で、物語がもてはやされていることを聞き、あるだけの物語をみな見せて欲しいと薬師如来像に祈った。一文学少女の一生を描いた「更級日記」。虫という虫を蒐集して観察する風変わりな姫君(虫愛づる姫君)、白粉とまちがえて眉墨を顔に塗り、男を驚かせた女(はいずみ)など、王朝の「あはれ」を受け継いだ短編集「堤中納言物語」。王朝文化を現代語で描く。
へんぴな里で育った少女は、世間で、物語がもてはやされていることを聞き、あるだけの物語をみな見せて欲しいと薬師如来像に祈った。一文学少女の一生を描いた「更級日記」。虫という虫を蒐集して観察する風変わりな姫君(虫愛づる姫君)、白粉とまちがえて眉墨を顔に塗り、男を驚かせた女(はいずみ)など、王朝の「あはれ」を受け継いだ短編集「堤中納言物語」。王朝文化を現代語で描く。