内容説明
医者が集まる披露パーティで偶然出会った3人の女。長岡笙子26歳。フツーのOLで気が強く行動派。手始めに会社を辞める。遠藤美保28歳。チャッカリ超美人。ステータスのある男の妻になりたい。高宮絹25歳。クールなフリーライター。「セックスしない症候群」が初の単行本になる。長所も短所も違う3人の生きかたを通して、東京で暮らすワーキング・ウーマンたちの幸福の条件をさがす物語。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨータン
8
林真理子らしい小説。バブル期の東京で働く20代後半の3人の女性のギラギラした欲望を上手に表現している。3人ともそれぞれ望んだ形ではなかったけれど幸せを手にいれることができてよかったです。2014/02/16
m
4
結婚相手は高収入高学歴高身長のいわゆる三高が良しとされた時代。美保のように婚活に躍起になるのも頷ける。少しでも良い条件の相手と結婚したいと思うのはいつの世も同じか。彼女たちの行動力を見習わなければと思いつつも、私には野心がないのであった(笑)2016/06/09
sau
3
幸せを誰かに与えてもらうのではなく、自分で掴み取る。ドラマっぽいと思ったらドラマありきの小説だったんだ! 2022/01/052022/01/05
ゆり
2
パワー溢れる女3人のお話。時代を感じるところはあるけど、あんな風にパーティー抜け出した組で意気投合して仲良くなって喧嘩してでもやっぱり最高!て思えるような出会いしたい!!やはり女友達は最高。2016/06/17
M
2
林真理子作品初読。何故か彼女の作品に対して「女性向の内面を深掘りした、どろどろした話」というイメージを持っていたけれど、とてもいい意味で裏切られた。等身大の同世代の女性が、自分と同じようなあけすけでありふれた悩みを抱えて右往左往している。何かすごい盛り上がりがあるわけでも、意外性のあるオチが用意されているわけでもないのに、ずーっと「わかる!」「そう!」というシンパシーを感じていた。身につまされたというか、痛いところをざっくりやられた感じ。携帯電話のない時代の話だけれど、現代の働く20代女性におすすめしたい2014/03/31