内容説明
女子高生・藤乃。赤みがかった髪を狼カットにしている。彼女にはゲイの父親と、暴力的な恋人・誠がいた。そんな藤乃に接近してくる社会科の非常勤講師・三島麻純(♀)23歳。三島は自らがレズビアンであることを公表している。揺れ動く藤乃の心の中で、次第に三島の存在が大きくなって…。女子高生と女教師の奇妙で熱い愛の光景を、確かな筆致とみずみずしい感性で描く衝撃作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ni-ni-
6
再読。若い女の非常勤教師と、ゲイの父親をもつ不良女子高生の恋愛。不器用な駆け引きや、無自覚なやきもちにニヤけてしまう。2009/01/24
巨峰
5
なんつうか、痛くて、エロくて、格好いい。三島先生にはぁはぁしていいですか?不満があるとするならば、仁川高丸こんな素敵な小説を書ける才能があるのにあまりにも寡作だということ。
takizawa
4
1992年の作品。主人公は刹那的な人間関係しか築けない高校生。世の中の全てが許せないし自分を理解してくれる人なんているわけないと思いつつも愛に飢えている。ラストで幸せなクリスマスを送っているシーンがとても温かいと思った。/文庫版の解説が橋本治でなんだか得した気分。今の感覚からするとギョッとするような表現がままあるけど仕方ないね…。2011/06/01
まめしば
4
藤乃の物語が進むにつれて変化する心の描写が面白かった。最初の方で少年院にいた男と付き合ってた時の彼女と、最後に三島さんと一緒にいる時の彼女はまるで別人のよう。三島さんもとても良いキャラしてました。あと橋本治さんの解説が面白かった。2010/07/02
toshi
4
最初は変態呼ばわりしていたびあんの女教師・三島にどんどん惹かれていく女子高生・藤乃。 あー、三島先生とキスしたい♪ってかされたい(笑) 2002/09/04