内容説明
豊饒な海、美しい海―海で育ち、海をよく知る著者が、こよなく愛する海釣りのふかい味わいと、そこに生きる人びとの逞しい姿を描く。だが一方で、この生命の源を荒廃させる企業エゴ、伝統の魚食文化に歪みをもたらす養殖等で、理不尽に海を汚すものがいる。海とともに生きる著者が、愛と怒りをこめて著した本書は、私たちが海について知るべき真実を教えてくれる。
目次
魚の旅(『秘伝』鯛の海=因縁の地、西九州;海と釣り、昔と今;魚食文化の点と線)
荒廃する海(死に絶えた油づけの海を行く―三菱石油重油流出;「死に絶えた油づけの海」再訪;「死に絶えた油づけの海」の現在;ハマチ養殖亡国論;海あれこれ)