内容説明
天台宗大僧正、中尊寺貫主、参議院議員、直木賞作家…。まさに波瀾万丈の人生を生きた今東光和尚。過激な毒舌の裏に溢れる人間愛と知性で、多くの人々に愛され続けた。その奔放な人生経験をもとに、若者たちの悩みにズバリ答えた型破り〈人生相談〉。
目次
１ 恋愛とセックスの悩み
２ 学生生活、家庭生活、そして職業
３ 人生とは
４ 芸術・宗教について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
団塊シニア
46
40年前の若者たちの人生相談、人生の辛酸をなめつくした今東光氏ならではの的を得た回答が痛快である。今氏が本当に犠牲になってもいい親友に川端康成と大宅壮一を挙げてるのが新しい発見であった。2013/12/21
おくりゆう
20
今の時代だと連載は難しいのでは…と思うほどタイトル通りの毒舌。しかしながら、読んでしまう魅力と時折、はっとするような説得力があって読み進めるとあっという間に読了。性の下りなど際どい内容もあって万人向けではないと思いますが、個人的には読んで良かった一冊でした。2016/05/04
パブロ
19
「馬鹿野郎」で始まり、「馬鹿野郎」で終わる人生相談。いや〜、シビれるぜ！ 私の中学生の頃、『ホットドックプレス』でやっていた北方謙三の人生相談（歳がバレるな）もかなりハチャメチャだったけど、これはさらに上を行く。土下座するほど頭が切れる破戒僧が恋愛から勉強、はたまた芸術の悩みをバッサバッサと切っていく。その切れ味の小気味いいこと、時には笑い、時にはしんみり。人生の修羅場をかいくぐったジジイの言うことはタメになる。そうだ、不良老人という意味では同じ部類の『田村隆一の人生相談』も面白いからオススメします。2014/01/28
u1
16
これが毒舌というものか！今東光和尚のことは知らなかったけど、面白い！和尚らしからぬ口調であるが、人間味と愛を感じる。にしても言い方が凄まじい。今Twitterでやったら大炎上だ！例えば「俺は23歳の男だが、近所の中学３年の女子を好きになり、あろうことか毎日その子の家にいたずら電話をかけてしまう。それも半年前から毎日毎日…こんな俺は自首すべきか？和尚、どうしたらいい！？」→「23歳にもなってそんなことする奴は、死んでくれ」とこんな感じだ。僕の悩みなんて、しょぼいもんだと思わせてくれる、爽快の一冊！2021/06/04
kubottar
12
過激な答えばかりで読んでいて純粋に面白い。そもそも人生相談なんて結局は自分で考えるしかないし、自分で答えを出すしかない。しかし、不安でしょうがない時は他人の助言を聞きたくなる。そして、安い同情的な聞き触りのいい言葉よりも、ある意味突き放すような言い方をされると自分の中で何かが爆発するキッカケになり、行動を起こすキッカケとなる薬になるだろう。2012/06/16
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