内容説明
「若い男の子たち、ファッションにうんと気を使うなら、中身も格好良くしなきゃ駄目だよ！」魅力的な不作法、優美なワイルド、口よりも有意義な瞳の使い方、退廃のルール。自分を客観的にみつめ、自分なりのダンディズムをもつこと―。上等な女を知り、良い大人になるためのレッスン。ＮＥＷＹＯＲＫ‐ＴＯＫＹＯのプライベイト・フォト６８点と共に贈るスパイスのきいたＡＭＹスタイルのエッセイ集。
目次
おふくろの味なんて
魅力的な不作法
イメージの欠如
瞳の効用
作為の幣害
両性具有の常識
外来日本情緒
感情の表面張力
マンハッタン夜遊びの不便
ホテルザ・ロイヤルトンの悲劇
クロゼットフリークの驚異
いいとこと良い家の差異
決して死滅しない死語
昼酒の誘惑
夜の準備〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
桜もち
54
おふくろの味でつれるイージーな男はやめなさいという最初のエッセイでほんとしびれた〜❤︎料理教室通ってたなんて男の前で言うことも恥ずかしくなるよ‼︎（それしかできないのとそれもできることは全然違う)この本は、なんだか誰にも教えたくないかっこいい男と女のスタイルが詰まってる。山田詠美、先生です。大好き。2016/11/25
あーさん☆転スラ·薬屋·本好き·魔導具師ダリヤ続々アニメ最高です！！(≧▽≦)
52
高校生向け。
inami
32
◉読書 ★3 ３ヶ月ほど前に読んだ『ぼくは勉強ができない』がなかなか面白かったので、引き続き２冊めとなるが、本書はエッセイ集（写真集でもある）ということで、著者の生き方や考え方がストレートに表現されていて、またこれはこれでなかなか楽しめました。「若い内から、きちんと自分なりのダンディズムを持って、そして自分のセルフイメージに美意識を持ち何が格好良くて、何が格好悪いのかを、相対的ではなく絶対的な価値観で見極めなさい」と、若者へエール？を贈る。写真集もそこそこ魅力的（笑）、Amyパンチが効いたエッセイ集です。2022/03/07
橘
22
山田詠美さんのエッセイは初めて読みましたが、詠美さんの生き方がとても格好よくて好きです。男の子へ書かれているみたいですが、女性へのメッセージもあって、こんな大人になりたいなと思うところがたくさんありました。「退廃の規則」「ダンディズムの根拠」など、これからの生き方の指針にしようと思います。自分のスタイルを持とう。詠美さんの写真の数々も素敵ですし、辻仁成さんの解説も可愛かったです。2018/05/19
hase
19
一気読み。エッセイも疾走感があり、また格別。媚びない物言いが心地よい。俳優の阿部寛さんを"くん"付けで呼ぶ一節に時代と凄みを、令和の20歳は感じました。「両性具有の常識」、「いいとこと良い家の差異」の話が好き。この考えは今読んでもとても響く。著者のセンスに脱帽。ほうじ茶を飲みながら読んでしまったのが何だかな。再読する時はワインで出直します。2021/12/13
