内容説明
東海の小藩で青春を送る筧新吾、花山太郎左衛門、曽根仙之助の三人の青年武士たち。厳格な身分社会の中で、立場や家格の違いをこえて、かたい友情に結ばれた三人だったが、彼等にもやがてそれぞれの道へ進むべき時が訪れる。藩命を受けて江戸へ向かった彼等に、藩をわがものにしようと企む蟠竜公の陰謀が牙をむく―。若き侍たちの旅立ちと胸のすく活躍を描く、青春時代小説の傑作。
著者等紹介
宮本昌孝[ミヤモトマサタカ]
1955年浜松市生まれ。日大芸術学部卒。手塚プロ勤務を経て、作家に。95年「剣豪将軍義輝」で一躍注目を集める
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベルるるる
24
藩校早春賦から7年、ちょっと大人になった3人のその後。一気読み。表紙や、挿絵が3人の特徴をよく表してる。下巻へ。2018/01/03
うずら
19
『藩校早春賦』の続編。7年経って青年となった、新吾、太郎左、仙之助。だけど相変わらずの三人組。太郎左がまた馬鹿をするんじゃないかとか、新吾がまた先走ってやらかすんじゃないかとかハラハラしてしまって、仙之助の心配と苦労が思いやられます。「剣の奥義は抜かぬこと」と教えられた新吾が、もう一回り成長するだろう下巻が楽しみ。2014/03/20
蕭白
13
少し大人になった3人がそれぞれの道を歩み始めたところから物語は始まりましたが、やっぱりこの3人は強い絆で結ばれているんですね。これからどんな活躍をするのか楽しみです。2015/12/02
emico
11
『藩校早春賦』を読んだので、こちらも読みました。(上)だけ読了なので、まだどうなるのか分かりませんが続きが気になり早速(下)も読まなければ!と…(笑)2014/03/07
タイガー@津軽衆
10
通算92冊目。10月07冊目読了。藩校早春賦の続きの本です。いよいよ事件の陰謀に迫る三人の物語。持つべきものはやはり「友達」、「友達」っていいなぁ~って思います。読書の秋にぴったりの本なのではないでしょうか。個人的に登場人物の仙之助が寺田心君にかぶります(笑)2016/10/19