内容説明
大手観光バス会社をリストラされ、超弱小“すずめバス”にガイドとして再就職した町田藍。初仕事はなんと“本物の幽霊を観に行く”怪奇ツアー。実は藍は霊感体質。ガイドを担当したツアーで目的地の寺に見事に(?)幽霊が出たため、“すずめバス”の怪奇ツアーは大人気!藍は毎晩とんでもない謎と怪奇に挑戦することに…。“霊感バスガイド”が大活躍する異色シリーズ第一弾。表題作ほか全五篇を収録。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年福岡県生。桐朋高等学校卒。サラリーマン生活の中で執筆した「幽霊列車」で第一五回オール読物推理小説新人賞を受賞、ミステリー界に新風を吹き込む。以後、幅広い分野の小説を発表、ベストセラー膨大
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感想・レビュー
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absinthe
173
多作の作家はみな、家族の関係を話に取り込むのがうまいようで、先生の作品は特にそう感じる。この先生の作品に深みを求めるのは筋違いだろうが、適度なテンポで適度に軽くメリハリもあるし、マンネリしない工夫も随所にある。表題作『神隠し…』だけは好きになれなかった。可哀そうすぎた。2020/06/11
mmts(マミタス)
53
貴方は幽霊を信じますか?詳細は後日。2018/01/31
みかんめろん
39
南Q太さんのイラストが美しい「霊感バスガイド」シリーズ1作目。本当に恐いのは幽霊より人間の悪意でした。シリーズの後の作品と比べて重い話が多いけど最後は救いがある感じ。無駄をギリギリまで削ぎ落としたシンプルな文章なのに滑稽で余韻があって面白い。この国語力に感服。主人公町田藍が礼儀と常識のあるしっかり者で人が好く魅力的。時々お洒落なセリフがあるのが赤川先生流ですね。確かに深夜ドラマにうってつけの本でした。星4つ★★★★2023/11/06
樋口佳之
29
リストラにあったバスガイドさんが、変わった職場で特技の霊感いかして云々。色んな設定思いつくものだな。2020/09/16
白雪ちょこ
23
このシリーズを初めて手に取ったが、とても面白かった。 霊能力と言う力を持つ主人公の彼女は、人情に厚く、正義感のある強い女性で、とても好感を持った。 何が起きてもへこたれず、どんなちっちゃな会社でも頑張っていこうとするその前向きな姿勢も、とても憧れる。 テンポもよく、読みやすい一冊だった。