集英社文庫<br> 曼荼羅道

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集英社文庫
曼荼羅道

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  • サイズ 文庫判/ページ数 506p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087477634
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

家業の薬売りを手伝うために妻の静佳とともに富山に戻った麻史は、祖父が残した書き付けから「曼荼羅道」の存在を知る。祖父の蓮太郎は戦時中マレイ半島に渡り、部族の娘サヤを現地妻としたのだった。現代を生きる麻史と静佳、戦後を乗り越えてきた蓮太郎とサヤ。二組の男女の人生が、やがて「曼荼羅道」で交錯する。圧倒的な迫力と濃密な筆致で描く家族、愛憎、そして性。第15回柴田錬三郎賞受賞作。

著者等紹介

坂東真砂子[バンドウマサコ]
1958年、高知県生まれ。奈良女子大住居学科卒業後、イタリアのミラノ工科大学などでデザインを学ぶ。96年「桜雨」で島清恋愛文学賞、97年「山妣」で直木賞、02年「曼荼羅道」で柴田錬三郎賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

エドワード

20
戦前のマレイ半島。販路の拡大に訪れた富山の薬売りの蓮太郎は、土地の娘・サヤと出会い愛し合う。終戦後、サヤは蓮太郎を頼って命からがら富山へたどり着く。一方、蓮太郎の孫である麻史は、妻の静佳ともども職を失って富山へ帰郷する。<蓮太郎―サヤ>と<麻史―静佳>の二組の男女が時空を超えてめぐりあう曼荼羅道、それは鬱蒼とした緑に覆われた時空の裂け目。アニミズムに満ちた精霊の森がマレイと富山を結ぶ。戦前―現代―未来を通じて変わることのない、男と女の深い因業、争いを無くすことの出来ない人間の宿命がひたすら重い。2016/05/09

ロマンチッカーnao

19
すごかった。地獄です。曼荼羅道が示すものは地獄です。坂東さんが地獄を描きたかったのかはわからないけど、僕には地獄にしか思えませんでした。過去も未来もない。どこにもたどり着かない今を過ごしてる。過去何をしていたのかわからず、行き先はわかっているけどどこにあるのかわからない。ただただ曼荼羅道を歩いている。僕には地獄にしか見えなかった。怖いほどの描写力。水曜日の凱歌でもそうだったけど、戦後の混乱期は戦中と変わらない苦しみだったようですね。麻史が立枯病ならば、今の日本人のほとんどがそうでしょう。ぜひ読んでほしい。2024/06/10

外枠発走

15
文学賞受賞作。現代と過去を上手く融合させ、男女の情念を描いた物語。著者の作品の好きなところ。全体を通して完成度は高いものの、ちょっと贅肉というか、不必要と思える部分が多々あり、著者特有のネットリした文体と相まって、少し読み難さを感じた。2012/01/12

湖都

13
感想を著すのが難しい。失業して実家の富山へ戻ってきた麻史と妻の静佳、麻史の祖父で富山の薬売りだった蓮太郎とそのマラヤの現地妻のサヤ。4人の視点を通して、男と女の生き様が曼荼羅道で交差する。ルーツ探し系の話かと思って読み始めたが、気づけば世にも奇妙な物語風になり、ホラーっぽくもなり、ファンタジーでもある。4人の中ではサヤ視点が1番物語めいていて面白かった。結局何が一番言いたかったのか、それぞれの視点ごとに違う気がして、なんとなくとっ散らかったまま終わってしまった印象。とりあえず、静佳は良くない。2019/06/04

マドリン

9
富山の薬売り、野根沢連太郎の隠居家を中心に巡る物語。 連太郎の妾だったマラヤ人のサヤと、会社を首になったばかりの連太郎の孫夫婦である静佳と麻史の二つのストーリーが曼荼羅道を通して交わっていく何とも不思議な話。 立ち枯れ病とは何なのか、ゾッとする場面もあり、民俗学的な場面もあり読みごたえありました。2020/10/18

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