内容説明
旅は続く。スペイン、モロッコ、サハラ砂漠、アメリカ、そしてマカオへ。沢木耕太郎のカメラが旅の途上で切り取った風景、人々、記憶…。2002年日韓ワールドカップ、そしてつかの間暮らしたソウルと隣人たちへの思いを語る講演「通過地点4」を収録し、オリジナル写真43点、単行本未収録73頁を追加した充実のオールカラー文庫。すべての旅を愛する人々に贈る、旅の福音書第4弾。
目次
砂は誘い
塔は叫ぶ
通過地点4
著者等紹介
沢木耕太郎[サワキコウタロウ]
1947年東京生れ。79年『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、81年『一瞬の夏』で新田次郎文学賞、93年『深夜特急第三便』でJTB紀行文学大賞受賞。2003年菊池寛賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
pure-oneの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tu-bo@散歩カメラ修行中
20
沢木耕太郎の旅をまとめたフォトエッセイ。構成は、沢木さんの短文、沢木さんが読んだ本からの引用そして沢木さんが旅した場所のスナップ写真 そして講演。今回の写真は、モロッコ、シカゴ、ロス、ホノルル、マカオ。モロッコとマカオの写真がとても充実していて、旅した特の沢木さんの気分が伝わってきます。マカオは、しごとのついでに、立ち寄ったことがあります。不思議な雰囲気の町です。<(_ _)>2015/03/01
けいちか
2
後半のNYでの後援会の内容が興味深い。サッカーのことを話しながら、日本と韓国の感情の差異など、比較文化として読める。2015/10/18
kco
1
「どんな別れ方をしたかが、男の顔を作る」という。出会って別れる、をちゃんと消化してきたか、だろうか。韓国の話も、納得。とても冷静な、でもちゃんと個人の視点から見てる感がする。好き。わかったのは、わからない、ということだけ。だから、出会い続けなきゃ。出会えて、人生が交わったことが嬉しいし、感謝したい。2015/09/28
Enzo Suzuki
0
旅の詰め合わせ2016/03/06
やし
0
沢木耕太郎氏による旅の写真とそのキャプチャーとしての散文、さらに旅の講演記録が追加された文庫本の第4巻。旅の写真はいつも説明的というか、記録的になってしまうものですが、沢木氏の写真はその辺に不思議に面白い。編集の妙なのかもしれないけど、どこにカメラを向けるのか、というのは旅人の、というか、旅の仕方のごく基本的要素のような気がする。きっと旅をしてわかったような気になることを否定しているのかも。説明的写真はやはりひとつの解釈なわけで。2011/07/29