内容説明
御茶の水署・生活安全課保安二係の斉木係長とヒラ刑事の梢田は、飲食店視察の名目でタダ酒にありつくような、お調子者コンビ。そんな二人のもとに、堅物刑事・五本松小百合が配属される。女で、しかも階級が上の後輩に頭が上がらない梢田。一方、斉木は町で見かけた、派手な厚化粧の女に恋心を募らせていくが―。お茶の水界隈で繰り広げられる、恋と事件の大迷走。人気ミステリシリーズ第二弾。
著者等紹介
逢坂剛[オウサカゴウ]
1943年東京生れ。80年「暗殺者グラナダに死す」でオール読物推理小説新人賞を受賞。87年「カディスの赤い星」で直木賞、日本推理作家協会賞をダブル受賞
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感想・レビュー
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じいじ
94
店頭の新刊コーナーで衝動買い。大好きなミステリー作家・藤原伊織の仲良しということで、名前は知っていたが初読み作家です。主人公はお茶の水警察署の刑事ふたり、警部補と巡査部長の迷コンビ。同い年の二人だが、仕事では上司と部下の差がついているのがミソである。舞台は神田・御茶ノ水なので、私自身〇十年も通い馴れた界隈なので、よく通った喫茶店・カレー屋も出てきて、一層の親しみが湧きました。どちらかというと、エンタメ性が強く、予測を覆させられましたが面白く笑いながら読了できました。2021/12/06
nemuro
58
<御茶ノ水署>シリーズ最新刊にして第6弾の『地獄への近道』が5年ぶりに発売。嬉しくなってすぐに読み切ってしまった(6月3日読了)が為、律儀にも第1弾の『しのびよる月』から再読を開始(7月16日読了)しての第2弾。ドラマ化されフジテレビ系列で『所轄刑事』として船越英一郎(斉木斉)と的場浩司(梢田威)のコンビで放送(2004年~2016年、全10回)されている。6話を収録の連作短編集。今作では五本松小百合が大活躍。冒険小説・警察小説など本格派の御大・逢坂剛ならではの<もうひとつの警察小説>。この味はなかなか。2021/11/25
GAKU
51
御茶ノ水警察署シリーズ第2作。斉木係長と梢田刑事のコンビに、新たに五本松小百合刑事が加わり、更に面白くなってきました。引き続き第3作へ。 2022/08/19
タツ フカガワ
39
御茶ノ水警察署の生活安全課保安二係は、小学校の同級生だった斉木警部補と梢田巡査長二人の刑事しかいない部署。そこへ年下の女性警察官五本松小百合巡査部長が配属されてきた。この五本松、三つの顔を持つ強烈なキャラクターで、シリーズ2作目の本作は、前作にも増して笑いました。2021/09/09
くらげ@
21
(☆☆☆☆)御茶ノ水署シリーズ第2弾。斉木と梢田のコンビに優秀で堅物な女性刑事である五本松が加わる。管轄内の事件を中心に、斉木の恋、五本松の秘密、それに振り回される梢田という構図がおもしろいですね。短編でもあるのでサクサク読めます。五本松の普段の性格とあのときの性格のギャップは反動か。2016/06/05
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