内容説明
三畳一間、家賃月1万2千円。ワセダのぼろアパート野々村荘に入居した私はケッタイ極まる住人たちと、アイドル性豊かな大家のおばちゃんに翻弄される。一方、私も探検部の仲間と幻覚植物の人体実験をしたり、三味線屋台でひと儲けを企んだり。金と欲のバブル時代も、不況と失望の九〇年代にも気づかず、能天気な日々を過ごしたバカ者たちのおかしくて、ちょっと切ない青春物語。
目次
UFO基地探検と入居
電話をとるな
ドケチ男「守銭奴」の叫び
「野々村文庫」秘話
飯作りは危険がいっぱい
無法地帯・野々村荘
犬は車を止めようとは思わない
人体実験で十五時間、意識不明
プールへ行こう!
テレビが家にやってきた!〔ほか〕
著者等紹介
高野秀行[タカノヒデユキ]
1966年東京生。早稲田大学探検部所属、卒業後、タイ・チェンマイ大学講師を経てフリーライターに
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件