内容説明
兄孫策が死んだ。孫権にとって青天の霹靂ともいうべき痛恨事であった。しかし張昭、周瑜の諌言を得て、孫権は奮起する。呉の威光を磐石にすべく反逆者李術を攻めて勝利を収め、実力を天下に示した。そらに諸葛瑾、魯粛、陸遜などの俊才を得た孫権は仇敵・黄祖を討ち、江東、江南を平定する。一方、北を征した曹操は荊州へと兵を進めた。
著者等紹介
伴野朗[トモノロウ]
1936年7月愛媛生。東京外国語大学卒。朝日新聞記者を経て作家に。76年「五十万年の死角」で江戸川乱歩賞受賞。歴史と冒険・推理を組み合わせた作風で独自の世界を展開
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感想・レビュー
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gonta19
33
新規購入ではなく、積読状態のもの。 購入詳細不明。 2013/7/4〜7/8 孫権が呉の基盤を固める中、曹操の優位性が増してくる。臥龍こと諸葛亮が劉備と出逢い、いよいよ文字通りの三国時代へ。4巻はクライマックスの一つ、赤壁の戦い。伴野作品あと6冊。2013/07/08
BIN
7
孔明招聘まで。今までに比べると一気にスピードが落ち、新規参入の武将の紹介(大分先走って諸葛恪の代の頃まで述べてたり)、諜報機関同士の戦い等が描かれている。情報戦がキーとは言うものの諜報機関同士の戦いばかりになってほしくはないなと思う。甘寧の呉への加入のところとか地味な諸葛均が活躍しているところは良かったです。脇道にそれる数が巻を増すごとに増えてるのはちょっと問題かな。2016/04/18
蛇の婿
7
表紙は2喬と思われます。甘寧に関してのエピソードは嬉しいところ。あとは主人公の直接の敵となる青州眼がいよいよメインで登場します。さあて次巻いよいよ赤壁!どう料理してくれるのか、ちょっと楽しみだったりしますwww2011/08/04
くっちゃ
5
どんどん出てくる登場人物!三国志の予備知識があまりない人は誰が誰だかわからなくなるハズ(笑)しかも一人一人にいちいち説明を入れるから話が進まない!でもそこに作者の愛を感じるし、マニアックな三国志ファンな自分には堪らない。2011/08/17
kazu
3
父・兄から受け継いだ基盤をさらに発展させる孫権。 多くの有能な人材が呉に集まってくるという事で、人物紹介・列伝が結構な割合で入ってくる。しかも紹介されるエピソードが現在進行中の物語の時系列に沿ってないので、ちょっとテンポが悪い。 その分、多くの知識・薀蓄が紹介されているので面白い。2012/11/24