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集英社文庫
魔鏡の女王―永源寺峻ミステリ・ファイル

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  • サイズ 文庫判/ページ数 319p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087474916
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

若い考古学者が古代の銅鏡を抱え込んだまま殺されていた。ところが、その鏡が何者かに持ち去られてしまう。一方、佐賀県の丹前山古墳から、銅鏡百枚が発見された。それは、邪馬大国の女王卑弥呼に魏が贈ったものらしい。殺人現場から消えた鏡と、古墳の銅鏡は同じ物?とすれば丹前山古墳こそが卑弥呼の墓か?謎は謎を呼び、やがて第二の殺人が…。永源寺峻の推理が冴える長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kagetrasama-aoi(葵・橘)

21
トレジャー・ハンター永源寺峻シリーズ」第三作目。佐賀県丹前山で発見された古墳、卑弥呼の墓なのか?そこから発掘された銅鏡百枚は本物なのか?と、色々魅力的な歴史上の謎からはじまりました。現代の殺人事件、開発を巡る政治家の汚職、全部消化しきれていなかった印象です。永源寺峻の為人の謎は語られず、残念でした。続編はないのかな?2020/09/03

ヨコケイ

2
永源寺file3。歴史の謎解きというより、現代の事件(連続殺人、土地利権絡みの政治の裏面)と、歴史の意匠(考古学的発見に纏わる陰謀論めいた謀略)が交わる。詳しくはないが、魏鏡(卑弥呼が下賜された銅鏡)が三角縁神獣鏡かどうかは(舶載/倭製の別や国産説も含め)、邪馬台国の所在地比定に関連して汗牛充棟だったような。2019年の記事に、大分県日田市で見つかった(とされる)金銀錯嵌珠龍文鉄鏡が、中国で曹操のものとされる墓の出土品と酷似、というのがあったが、いま似たような話を書く人は、ここらを盛り込んでもいいかも。2020/04/04

うたまる

2
この著者の作品にしては、やけに既読者が少ないなと思っていたら、なるほど、歴史薀蓄が極少で普通のミステリーだからですね。その極少の薀蓄の中から、これは、というものをスポイルしてみた……「大和を中心に出土しているのが三角縁神獣鏡、九州を中心に出土しているのが後漢鏡」「三角縁神獣鏡は魏の年号が刻まれているが中国では1枚も出土していないため、国産品の可能性あり」「式内社とは、平安時代の『延喜式』という書に記載されている由緒ある古い神社のこと」「紬(つむぎ)は本来野良着であり、正装とは認められない」2012/08/02

いかめんたい

1
幕切れがなんかしょぼかった。邪馬台国や卑弥呼や天照の話は面白かった。2014/04/25

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