内容説明
時は元文年間。大岡越前の寺社奉行転任により、江戸の世に吹き荒れた浪人狩りの嵐は止んだ。“人斬り”の異名をとった越前の密偵・小田丸弥介は、束の間の安息を求め、但馬国に隠棲していた。だがこの男の行くところ、常に血の臭いがつきまとう。突如あらわれた異形僧の群れ。山間の孤村に蠢く策謀とは!?時代小説の巨星が遺した稀有な主人公と、その精髄を継承した作品が書き下ろしで登場。
著者等紹介
宮里洸[ミヤザトコウ]
1971年、東京都町田市生まれ。中央大学法学部卒。会社勤務の傍ら、別名義で文庫解説などを手掛ける。峰隆一郎氏の遺作『甲州金新・人斬り弥介』を書き継ぎ、作家デビュー。本格的な創作活動に入る
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