内容説明
「世界の悪者」にされNATOの空爆にさらされたユーゴ。ストイコビッチに魅せられた著者が旧ユーゴ全土を歩き、砲撃に身を翻し、劣化ウラン弾の放射能を浴びながらサッカー人脈を駆使して複雑極まるこの地域に住む人々の今を、捉え、感じ、聞き出す。特定の民族側に肩入れすることなく、見たものだけを書き綴る。新たに書き下ろした追章に加え、貴重な写真の数々。「絶対的な悪者は生まれない。絶対的な悪者は作られるのだ」。
目次
プロローグ プラーヴィの栄光と憂鬱
第1章 悪者見参
第2章 バルカン点描、ロプタのある風景
第3章 矜持
エピローグ 2つのエピローグ
追章 ミ・ニスモ・ツルビ
著者等紹介
木村元彦[キムラユキヒコ]
1962年愛知生。中央大学文学部卒。「疾走プロ」を経て、ノンフィクション・ライター、ビデオ・ジャーナリストとして活躍。専門は、アジア・東欧を中心に、スポーツ人物論・先住民族問題など
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