内容説明
「口から生まれた双子座」のダンフミと「天然の饒舌」アガワサワコ。二人の才女がくりひろげる、辛辣でセキララでユーモア溢れるやりとりの数々。「食」をテーマに始まった往復エッセイはどんどん脱線し、人生の森羅万象を抱腹絶倒の喜劇に変える。女同士の友情に満ちた罵倒のなんと心地良いことか。第十五回講談社エッセイ賞受賞作。名コンビの生みの親(?)五木寛之氏との特別鼎談も収録。
目次
オコゼの出た日
タラモの出る店
米を研ぐ女
よく食う女
アップルティーの湯気
シャンパンの泡
迷う朝食
迷わぬ朝食
タイユヴァンへの道
教育長への道〔ほか〕
著者等紹介
阿川佐和子[アガワサワコ]
東京生まれ。慶応大学文学部卒。エッセイスト。著書多数。2000年、小説『ウメ子』により第十五回坪田譲治文学賞受賞。99年、共著である本作により第十五回講談社エッセイ賞を受賞
檀ふみ[ダンフミ]
東京生まれ。慶応大学経済学部卒。女優。99年、共著である本作により第十五回講談社エッセイ賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
97
女の友情をはたから見るのは気持ちが良い。この二人のように頭が良くて品良くけなしあえればなおのこと爽快感を味わえる。それぞれの文章も、ものの例えもとても上手。特に、壇ふみさんが結婚生活をオレンジジュースに例えた文は素晴らしい。一年中スーパーにあるオレンジだが日々味が違うという。不味くなる季節もあれば酸っぱさを我慢する時期もある。そしてある日ねっとりと甘い極上のジュースに行き当たるとか。なるほど。私は今酸っぱさを我慢する時期なのか。ここを抜ければねっとりなのか。だけど誠に残念。壇ふみさんは未婚なのだ。2016/11/03
小梅
79
ココまで言い合える友達って羨ましいなぁ~ 食べ物への執着は半端ない(笑) ズケズケ言い合ってるのに、楽しくて仲良し。2014/03/10
AKIKO-WILL
64
【ナツイチ 2016】前に読みましたが、また久々に文庫で読むと二人の絶妙な会話のテンポに引き込まれます。お互い作家の父親を持つだけあり、似たような環境だし、檀さんは女優さんに阿川さんもキャスターなど表舞台に立っているから似ていますよね。凸凹コンビっていうだけあり、性格は似ていないけど気が合う2人。食にまつわるエッセイも2人の毒舌が良い隠し味になりそう。ワインのエッセイも出していてこの前知ったのでそちらもぜひ読んでみたいです。2016/08/26
おいしゃん
64
阿川佐和子、檀ふみの、往復エッセイ。お互いを、容赦無く書きあっているのだが、そこには強い友情と、気品を感じられる。巻末に五木寛之氏が「読んだあと、何も残らないのがいい」と書かれていたが、その通りだ。待ち時間、酔い冷まし、寝る前など、集中力に欠けたときでも、のんびり気楽に読める。2014/09/04
きむこ
62
「サワコの朝」で久しぶりにお二人の絶妙な会話を楽しんだ。そういえばこの往復エッセイは立読みでサラッと見ただけだったことを思いだして借りてみた。一言でまとめると罵詈雑言の応酬エッセイ。二人の品格の良さのおかげなのか(笑)陰湿にも乱暴にも感じられなくてスカっと気持ちいい。お互いの事を分かった上でのけなしあい。性格も体格も全く違う二人なのにぴたっとハマっている。全ては信頼の上に成り立っているのだろうなぁ。★42017/10/20