内容説明
「わたしの横に天使がいた。」ヴェネツィアで拾った、謎めいた絵本。そこに記された希望の記憶が導く出来事とは?拳銃とともに過ごすハワイの静謐な日々、シンガポールの黒社会、南仏カルカソンヌでの過去との邂逅、コロラドのハイウェイを走る父と子、ストックホルムの孤独な若者…。世界の片隅で、男たちが繰り広げる六つの探索の旅。ハードボイルドの気鋭が描く、珠玉の短編集。
著者等紹介
香納諒一[カノウリョウイチ]
1963年生まれ。早稲田大学卒。91年「ハミングで2番まで」で小説推理新人賞受賞。92年「時よ夜の海に瞑れ」で長編デビュー、99年「幻の女」で推理作家協会賞受賞。他の著書に「梟の拳」「炎の影」等
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