内容説明
世間から守るためにと束縛を強いた母とそれにことごとく反発した娘。なぜ母はあれほど世間体にこだわったのか。理想の娘の役割を押し付けたのか。母の突然の死によってその理由が解き明かされる。母が背負っていた女性としての深い悲しみ。それに思い至ったとき、母の心に寄り添いたいと切に思う。母娘の40年に及ぶ愛と葛藤の日々を克明に綴る。
目次
第1章 別れの日
第2章 母と娘の蜜月
第3章 背中合わせの日々
第4章 もう一人の母
第5章 母の終章
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃとら
59
この本と作家の情報は何も知らないで、BFで気になり衝動買い。長く積んでいた。一卵性双生児の様な吸着、粘着質な母娘関係。母は過去に6歳で亡くした娘を忘れられず、再婚後に誕生した著者を思い通りに育てようと無理難題を押し付ける。再婚の条件も「前妻の娘を独立させ家から出す。」娘が3児の父で競馬の騎手と結婚する時も母は「子供を手元に置かない事」念書を書かせ捺印までさせている。時代背景で複雑な関係が多い事は知ってはいたが強烈な母。そして著者は「気がついたら騎手の女房」の人だった。複雑すぎる愛情は私は拒否反応でした。2020/02/01
とりみ
1
吉永みち子さんは テレビのコメンテーターの一面しか知らなかったのですが。 この本を読んで ものすごい濃い母娘の関係に ひいてしまうほど驚き 読んでいて疲れてしまうのだから当事者たちは さぞ疲れただろう。。と思いました。 共依存していたのかもしれないけれど 愛はとても感じられたました。吉永みち子さんの他の本も読んでみたくなりました。2023/05/13