内容説明
家庭内暴力、援助交際、惚け老人―。それぞれに“家庭の不幸”を抱えながら、ある日偶然、同じバスに乗り合わせた３人の男。やがて彼らの家庭に恐るべき事件がふりかかる。家庭崩壊を代償に築かれた、戦慄の完全犯罪。一見無関係に見えた連続殺人事件が、現代社会の荒廃と、危うい家族の絆を焙りだして行く。闇の中にともる我が家の灯のように、ひとすじの希望を探るヒューマン・ミステリー。
感想・レビュー
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六花の雪
3
山寺敬一が犯人でなくて良かった。他の人物の描写に比べると敬一の描写には温かい眼差しを感じる。家庭の窓にともる暖かそうな灯りの実態は、実は屋根を外してみなければ暖かいかどうか他人にはわからない。会話形式の解説が絶妙でした。2014/12/21
