内容説明
「僕」はレズビアン・バーに男役として勤める女。冴子という美女と同棲している。胸にさらしを巻いた店長の麻生にも、金持ちのパトロネーゼがいる。だが「僕」の心には麻生がいて、麻生もまた…。麻生の入院をきっかけに、愛を確認したふたりだが、いざベッドインすることになって男役同士、女になって愛されることができない。ばりばりスタンダードなレズビアンたちの切ない「純愛」の行方は。第7回小説すばる新人賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ナコち
5
          
            再読。男役、女役ってことを考えさせてくれるお話。バリタチの為、譲れない葛藤。当時は、考え方とかに感化されて鬱な話だったが、再読するとそうでもない。鈍感になったことを喜ぶべきか否か……2014/04/10
          
        ゆずぴ
2
          
            結局男でも女でも迷ったり悩んだりするのは一緒というかそれがちょっとひとつプラスで面倒なものが増えているのだなあと。今後二人はどうなるのかなあ。やっぱり普通に別れたりするのかもしれないけど麻生の方が生きていくのは大変そう。もう少し自分に対してやさしく…というかなんていうんだろうなー納得できるといいなあと思う。2014/12/11
          
        せいや
2
          
            なんとなく借りた本だったけどばっちし引き込まれました。読んだの結構前になるので、ちゃんと購入して読みなおして、感想はそれから書きたい。2011/08/08
          
        azimuth
2
          
            役割や立場は本来相手とうまくやっていくために適宜調整されるべき相対的なものなのだから、固執してはいけないんだなあ。麻生も受け入れられるといいね。2010/08/09
          
        しそゆかりうめこ
1
          
            ふられた女が女に言う「結局あんたたちって自分の事しか好きじゃないのかと思ってた」には私も同感だったけどあんたたちというくくりもこちら側からはひとかたまりだけどその輪の中にも対立があるって当たり前のことなのに意外でそこは守られて平穏であって欲しかったから暗い気持ちになった。そんならみんな同じなんじゃん。どんな時も深刻に生きたらだめで単純なことも一回複雑に生きてみないとたどり着けないのかな、と一般的にしか考えられないけど。もう十分つらかったのにつらい思いをしないで欲しいわ。2020/04/16
          
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                  - 和書
 
- 開頭術の起源と発展



 
               
               
              


