内容説明
6年連続首位打者、1シーズン210本安打など前人未踏の記録を次々と打ち立ててきたプロ野球界の至宝・イチロー。ファンを魅了する爽やかな性格と独特の“振り子打法”を貫きとおした強い信念はいかにして育まれたのか。当代一の精神科医が、イチローの父・宣之さんとの対話を通じて、若き天才を生んだ鈴木家の子育ての秘密に迫る。数々のヒントに満ちた好著。
目次
第1章 イチローはもっと打つ(多分、イチローのお父さんは大変な親父だ;爽やかさがイチロー効果を;野菜大嫌い人間だった「イチロー少年」 ほか)
第2章 人生はいつもツー・エンド・ワン(次男のイチローはショートが好きだった;長男の一泰君は一級建築士になった;任せるときは「信じて」任せる ほか)
第3章 家族のありようで子どもは変わる(100メートル10秒台の家系;自分の夢をイチローにかけたお父さん;「ヤマアラシ」型家庭は日本の家族の典型 ほか)
第4章 イチローを育てた鈴木家の謎(子どもを産まないのは日本の損失;親父の権威は自分で保て;親父は二つの顔をもて ほか)
対談 鈴木宣之さん―あなたは素晴らしいお父さんだ(責任感のある強い子を育てるには;イチローを育てた父と息子の「指切りげんまん」;デッドボールはやっぱり痛いけれど)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
蘭奢待
27
イチロー引退記念。昔読んだ本。 イチローの生い立ち。教育熱心な父親に独自の教育方針で貫かれ、プロの野球選手となる。鈴木家も興味深いが、茂太氏の長男論が非常に的を得ておりおもしろい。 茂太氏はつい最近亡くなった。(読了当時2006年)2019/03/24
kaco
11
イチローがメジャーリーグに行く前のオリックスで活躍してた頃の話。あんな天才を育てた鈴木家はどんな家庭だったのか?著者が考える教育論の話が多く、鈴木家の話は思ったほど多くなかった。子供のうちは好きな物を食べさせた。子供のためにお金を使うのがうれしかった。夫婦喧嘩を子供に隠そうとしなくていい。不自由を常と思えば不足なし。鈴木家の次男一朗は小さい頃から的確な夢を持って、その夢を応援し後押ししてくれる温かい家族の存在があった。2019/06/02
みやもと
0
鈴木家の話が幾つか知れた。 斉藤さんの話もけっこうあった。。 お父さん、すごいと思いました。2018/04/16