内容説明
バブルあり、赤字財政ありで、現代によく似ている江戸時代に、「執念」をもって赤字財政の改革に取り組んだ男たちがいた。財政を専管する勘定奉行として幕府経済を主導する小栗上野介ら官僚集団、老中として辣腕をふるう田沼意次、松平定信、水野忠邦ら改革政治の指導者たち。経済通の直木賞作家が描く江戸の官民による行財政改革の理想と現実。
目次
幕府の実務派官僚集団
田沼・松平にみる進歩と抑圧
水野忠邦と天保改革
小栗忠順―「徳川復権」に賭けた辣腕
小栗忠順の家計簿
幕末雄藩の経済改革
江戸人の知恵