出版社内容情報
これぞ浅田流、軽妙洒脱な生き方指南!
美人と男の容姿についての考察。花と日本語を愛する心。粋なオヤジ目線で語る現代考は、江戸ッ子らしいキレの良さ、豊かな人生経験に基づく滋味がたっぷり。著者の「ま、いっか。」の美学がきらりと光るエッセイ集。
内容説明
花と読書を愛した青春時代の思い出。巷に氾濫する美人たちへの忠告。旅と買物の、とっておきの楽しみ方。老化について、女の誤解と男の本音。…豊富な話題をもとに粋なオヤジ目線で語られるのは、江戸っ子らしいキレの良さと滋味たっぷりの現代考察。著者の生き方の美学がきらりと光る、軽妙洒脱なエッセイ集。
目次
第1章 男の本音(「ま、いっか。」;黄昏の恋 ほか)
第2章 ふるさとと旅(私と旅;尾張町の十文字 ほか)
第3章 ことばについて(Homme et Femme オム・エ・ファム;丸文字の起源 ほか)
第4章 星と黒笛(星と口笛;正月の記憶 ほか)
著者等紹介
浅田次郎[アサダジロウ]
1951年東京都生まれ。95年『地下鉄に乗って』で吉川英治文学新人賞、97年『鉄道員』で直木賞、2000年『壬生義士伝』で柴田錬三郎賞、06年『お腹召しませ』で中央公論文芸賞と司馬遼太郎賞、08年『中原の虹』で吉川英治文学賞、10年『終わらざる夏』で毎日出版文化賞を、それぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takaichiro
87
浅田さんのエッセイ集^_^2005-2007年にマキアに掲載された、一編が原稿用紙5枚の浅田節。一日一冊を続けている読書、一日一枚のクラッシックCDから、パリ、ラスベガス、中国沿岸部縦断の旅、世界最高のホテルの考察、人間の美しさ、女を殊更に意識して女性と表現することへの違和感、貧乏な時代も花を飾ることを忘れなかったこと、作家になる前はファッションで生計を立てていたこと等など、ホントにこの人の幅は計り知れない。コンコンと湧き出る湧き水を眺めながら、いつまでも続く永遠を目の前にしている様な読後感。流石ですね。2019/05/29
masa@レビューお休み中
69
小説は読んでいたが、エッセイははじめて。浅田次郎に関する知識は、40歳を過ぎてから小説家になったこと以外の情報は、まったくといっていいほど知らなかったんですよね。それだけに、ここで出てくるエピソードに驚嘆しっぱなしでした。美やお洒落に対するこだわりが強く、ご自身もお洒落な方であること。小説家になる前は、アパレル業界で30年も働いていて、なおかつ祖父母、父母から服装点検をされるほど、身なりにうるさい家族であったこと。しかも、若かりし頃は自衛官もされていたという…。アパレル業界の話や家族の話、好きですね。2013/02/09
扉のこちら側
60
初読。花笑鉄心。タイトルの由来をあとがきで読んで思わず笑みが。仙台在住故に仙台のファッション事情が書かれていて楽しめた。2013/05/19
hirune
58
ご自分では頭髪は寂しく度を超えて体重過多と言われてるけど、お洒落なちょいワルオヤジなのではないかしら☆なかなか部屋に小まめに花を飾ったり、ディナーテーブルに花束を置いたりする日本のオヤジはいないよね^ ^しかもラスベガスで買い物しまくりが趣味。。それにしても海外では猫背で歩いているとコソコソしていて怪しいと疑われるなんて思いもしませんでした^^;ずいぶんいろいろな経験をして作家になられた体験談が興味深かったです。2015/08/13
酔拳2
44
浅田先生のエッセイ集。話題は女、男、服装など多岐にわたり、ジロー節が冴え渡る。クリスマスに違和感感じるが、バレンタインは大好きと言う、ちょっとムジュン?してたりすることもあるが、そこは浅田先生、説得力ある文章を読んでいると、さもありなん、と頷いてしまう。古き良き日本の伝統が大好きなんだけど、言葉に関しては意外な意見が。マスコミなんかは、最近の日本語は壊れている、みたいなこと言うけど世代により言葉があって当然、それが世代の文化だと。さすが大先生。懐が深い!激しく同意です。浅田先生の美学を堪能できる一冊!2017/02/28