出版社内容情報
禁断の小説業界舞台裏を描く、東野笑劇場!
新米編集者が初接待ゴルフで知った、「伝説の編集者」の仕事ぶり。自作のドラマ化に舞い上がる作家。担当編集者に恋心を抱く小説家…小説業界をネタに、ブラックな笑いで贈る連作小説集。
内容説明
新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭…俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。
著者等紹介
東野圭吾[ヒガシノケイゴ]
1958年大阪市生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業。85年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞、99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞と第6回本格ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 評価
気ままな本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
813
いわゆる出版業界「あるある」のオンパレード。この実に際どい内容を売れない作家が書けば、単なるグチと皮肉の負け犬の遠吠えに過ぎないが、長年売れずに燻っていたベストセラー作家の東野氏が書くからこそ意義がある。出版業界のリアルが笑いの中に見事に溶け込み、笑わせながらもこれから作家を目指す人々にやんわりと厳しく釘を差す。『~笑小説』シリーズの一ジャンルだった出版業界笑い話は本書で見事1つの大きな柱と昇格した。実に面白く、そして作家を目指そうとする者たちにとって非常に教訓となった。願わくば次の作品群を期待したい。2015/10/08
どんちん
609
黒笑文壇ネタの続きとして、大いに笑えると期待をしたが。。。ほとんどの話が、前半は、こいつアホか?期待どおりやってくれたなぁ!と大いに笑い、最後は、おぉ~そうきたか!と東野作品らしく、きっちりと詰めてきているじゃないか!どちらかというと、笑いよりほんわか系の一冊かなと思います。にしても、熱海先生、本当にいけてます!すばらしいです!!続編では(出れば)、直本賞候補までいくでしょう(笑)唐傘先生、直本賞受賞おめでとう!寒川先生、惜しかったですね。ある意味、この「巻末広告」が最高のオチですね!表紙の写真もOK!で2012/08/22
takaC
588
祝•唐傘ザンゲ第135回直本賞受賞!2012/01/29
扉のこちら側
583
初読。出版業界の裏側を少し覗けるのが面白い。最終話の父親と、誠実な唐傘さんが良かった。2013/05/04
Kircheis
562
★★☆☆☆ ブラックユーモアシリーズの第4弾。 これまでと違って一つのコンセプトがあった。簡潔にいうと、灸英社という架空の出版社を中心に出版業界に纏わる「あるあるネタ」を更にデフォルメして極端にした感じ。 たまにクスッとする部分はあるが、それより作品を通じて東野氏の考え方に触れることができる点に意義があると感じた。大袈裟になってはいるが、氏のこれまでの経験や不満をベースに書かれたものであり、ある意味エッセイといえるようにも思える。 東野氏はよっぽど図書館や中古書店が嫌いなんだな…2022/02/20
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