出版社内容情報
恋愛短歌の名手が贈る、心のサプリメント
誰にも言えない片想い、恋のときめき、別れの痛み、成熟した愛の安らぎ…恋愛短歌の名手が、古今の名歌を絡めながら綴る、甘く切ない恋の記憶。迷える女子に贈る心のサプリメント。(解説/加藤千恵)
内容説明
“ずっと好きだったんですと言うまでの長い旅路のここは途中だ”一途な女心を鮮やかにうたい上げる歌人・佐藤真由美が、古今の名歌をひもときながらつづる、甘く切ない記憶の数々。誰にも言えない片想い、失恋で流す涙など、千年の時を経ても変わらぬ恋心に迫る、恋愛短歌&エッセイ集。『乙女心注入サプリ』を改題し、単行本未収録エッセイと震災直後の心境をうたった新作短歌も収録。
目次
乙女心注入サプリ(幸せをなまけない;勝ち負けじゃありません;エクスパンダーLove11騒動 ほか)
蔵出し恋する歌音(カノン)(傷くらいなきゃ;別れの作法;夜中に鳴るケトル ほか)
遙かな遙かな道の途中(恋のために;あの夏、ネブラスカで;アルバイトの思い出 ほか)
悲しみに負けないように
著者等紹介
佐藤真由美[サトウマユミ]
1973年新潟県生まれ。2002年、第一歌集『プライベート』を上梓し話題に。短歌、エッセイ、小説など活躍の場を広げる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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❁かな❁
147
お気に入りの佐藤真由美さんの作品を読むのは5作目。単行本では『乙女注入サプリ』でしたが文庫化にあたり改題され新たにエッセイや短歌も掲載されました!恋愛体質の佐藤さんの短歌はいつも共感できたり、現代的でいいなと思ったりするのばかり♡古今の短歌も絡めてエッセイや短歌もあり楽しめます!佐藤さん本当に恋多き方なんだろうなぁ♪女友達と話しているみたいな感覚です*最後の方に震災後にブログで書かれていた短歌も掲載されていてじーんとしました。解説は同じく歌人でお気に入りの加藤千恵さん♪コメント欄にていくつか短歌ご紹介*2015/08/04
masa@レビューお休み中
103
最近、短歌を読むときに、これは誰の歌に似ているのかということを考えることがある。佐藤さんの歌は誰に近いのだろうと考えると…思い浮かんだのが加藤千恵さんでした。そうしたら、巻末で加藤さんか解説を書かれていたので驚きましたね。佐藤さんの作品に触れるのは2冊目です。今回も、面白い趣向の本だなと思ってしまいます。はじめに恋愛短歌&エッセイをまとめた『乙女心注入サプリ』。次に古今の恋の名歌を取り上げて、うたの意味や自身の体験を綴る『蔵出し 恋する歌音』。この他にもいくつか収録されているのですが、どれも面白いですよ。2014/05/09
ピロ麻呂
27
素晴らしい!佐藤真由美さんはたくさんの恋愛を経験しているから、こんないい恋歌が読めるんやろなぁ(^-^) この本は、1著名な歌人の恋歌を紹介し、2佐藤氏のエピソードを交えたエッセイ、3オリジナル短歌、という構成。本当に素晴らしい恋歌が満載です(^o^)2015/07/18
にゃんこ
24
私のお気に入りの歌人さんの1人、佐藤真由美さんの短歌・エッセイ集。 ご自身の短歌だけでなく、他の歌人の方の作品や万葉集・古今和歌集などから選んだ短歌を掲載、それに佐藤さんならではのエッセイも…という、なんともぜいたくな作り♡ 解説は、こちらも私の好きな歌人、加藤千恵さん。 私には、極上の一冊です♡2014/04/29
sssakura
23
気になっていた佐藤真由美さん。他の作品から読むつもりが、こちらと目が合いました。「傷くらいなきゃ」に泣いてしまいました。あぁ、私、傷ついてたんだな、傷から目を逸らしてたなってことに気付いて。短歌ももちろん素敵なのだけれど、文章の中にも響くものが沢山ありました。加藤千恵さんの解説も、嬉しい。「顔も洗いたくないような日は、わざとヒールのある靴で出かける。幸せになりたかったから、なまけたくなかった」「どんなに恥ずかしくても、カッコ悪くても、誰かを大好きだったことを覚えていようと思います」2016/03/13