出版社内容情報
江戸の息遣いが聞こえる、珠玉の10編
無念の切腹を遂げた父の仇討ちを決意するも、その機会に恵まれず病に臥す大三郎。そこで家来の新蔵がとった行動とは。感動の表題作ほか、多彩な切り口で細やかに江戸を描く傑作短編集。(解説/縄田一男)
内容説明
無念の切腹を遂げた父の仇を討つため、武者修行に旅立つ藤戸大三郎と、付き従う家来の新蔵。やがて仇討ちは成就されないまま時は過ぎて行く。そこで、生まれながらの家来新蔵がとった行動とは。義の心意気が感涙をさそう表題作。かたくり粉献上をめぐる家格下げを命がけで挽回しようとする忠臣をえがく「かたくり献上」他、「助六一代」など、江戸の息遣いを鮮やかに伝える傑作短編集。
著者等紹介
柴田錬三郎[シバタレンザブロウ]
1917~78年。岡山県生まれ。本姓斎藤。慶應義塾大学文学部卒。在学中『三田文学』に処女作「十円紙幣」を発表。戦後、編集者生活を経て、51年『イエスの裔』で第26回直木賞受賞。代表作『眠狂四郎無頼控』ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
43
面白かったです。個性的な主人公とストーリーに惹かれる短編集でした。江戸の息遣いを感じます。2021/12/23
ロデタ
8
図書館本。短篇集。柴錬は面白い。切腹の作法について書かれていたが非常に興味深かった。2022/04/16
Kira
8
図書館本。柴錬の時代小説短編集。表題作の「花は桜木」がとてもよかった。生まれながらに藤戸大三郎の家来となった新蔵の忠義の物語で、父の仇討ちのために武者修行に出た大三郎を陰で支える新蔵の忠誠心に感動した。巻末の解説にもあるが、収録作品のいずれにもダンディズムやニヒリズムが感じられる。ダンディズムの化身のよ うな河内山宗俊の話は痛快だった。久しぶりに触れたこの二つの言葉に昭和の息吹を感じた。 2018/04/22
アーちゃん
8
図書館本。河内山宗俊に興味を持ったため借りました。柴錬さんといえば、眠狂四郎と大昔のクイズ番組でいつも渋面を作っていた解答者のイメージがあり(古いなぁ)、イメージ通り(失礼)悪漢小説そのものも何篇かありましたが、「助六一代」「かたくり献上」のように爽快で読後感の良いものもあり、いずれも粒揃いで面白かったです。「怪談累ヶ淵」は、つい元ネタの落語のあらすじを追い直しました。内容が濃いので時代小説ファンはぜひ一読を。2016/06/28
yonemy
2
柴田錬三郎先生のバラエティーに富む時代物集。なかなかに個性的な人物が主役のストーリーは、こんな豪傑がいたのか...ほおおお、むおおおお、と驚嘆。特に「学問浪人」は頭が良すぎるというのも...もはや狂人...?やはり古今東西「無事是名馬」なのかな。2019/11/30




