出版社内容情報
大人の予想を飛び越える子供たちの大冒険!
私たち、子供だからって可愛いだけじゃないよ。こっそり「別宅」を持ったり、大人を誘拐することだってできちゃうんだから──。子供たちが主役の、爽快でちょっぴり怖い短編集!(解説/新保博久)
内容説明
海外赴任から五年ぶりに戻った青年。久々に入った自分の部屋は、買った覚えのないインテリアで飾られ、綺麗に掃除がされていた。不思議に思う彼の前に現れたのは、小学生の女の子二人。彼女たちは「あなた誰。私たちの家に勝手に入らないでよ!」と言ってきて―?表題作のほか4編を収録。大人の思惑のはるか上を飛び回る子供たちが繰り広げる、リアルでちょっぴりダークな大冒険。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年福岡県生まれ。桐朋高等学校卒業。76年、サラリーマン生活のなかで執筆した「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞、ミステリー界に新風を吹き込む。以後、幅広い分野の小説を発表、ベストセラー膨大。2005年度日本ミステリー文学大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Heart
15
赤川次郎さん26作目。(’-’*)♪子供達の裏の顔や“悪"の部分の5つのお話し。[神童]だけは普通の子供みたいで安心。[ゲームはおしまい]悪戯心で終わる終わり方が良かったけど、一歩間違えれば大変。(^_^;)最初と最後が特に怖すぎる。10代の頃に読んだ赤川作品で、子供達が悪さをしたりするお話で雰囲気も似てる『満ち足りた悪漢たち』を思い出しました。(*^^*)とにかく子供達が怖い。でも面白かったです。(*´ー`*)2015/11/02
kaizen@名古屋de朝活読書会
10
子供の犯罪または不幸についてのお話。砂のお城の王女たち、神童、僕らの英雄、ゲームはおしまい、真夜中の子供たち。 短編で、主人公が子供だったり犯罪者が子供だったり。 ありえそうにない話をつくってみて、 今の何が問題なのかを考える実験をしているようでした。2011/08/14
読み人知らず
9
子供たちがすごい。子供に迫られるシーンとかは赤川さんぶっ飛んでると思う2014/07/27
ぎんりょうそう
7
赤川次郎らしいやわらかな文体で描かれていますが、内容は恐ろしいものでした。よく子供は残忍だと言われますが、隠れ蓑にかわいらしささや純粋なイメージを持っています。そのようなことがうまく描かれていると思います。2011/08/26
maruta
6
女の子は小さくても女ってことか、と思わずにいられない表題作をはじめ、親が知らない間に色々な世界を作る子供達の話。最後は子供らしい詰めの甘さがあるが、それは大人が読むからであって。本当に久しぶりの赤川次郎は想像以上に新鮮だった。2013/03/10
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