内容説明
小早川正人。大手出版社に勤務し、年収は1000万円以上。二人の娘は有名お嬢様学校に通い、可憐な妻は素敵な我が家でレースを編む。一見幸せな結婚生活だが、実態は多額のローンに追われ、仕事に追われ、妻のリクエストに追われ、散歩すらままならず―。みんなに祝福されてゴールインしたはずなのに、どこで間違ってしまったのだろう?シニカルで斬新な結婚論が炸裂する、強烈な夫婦小説。
著者等紹介
姫野カオルコ[ヒメノカオルコ]
1958年滋賀県甲賀生まれ。90年スラップスティック・コメディ『ひと呼んでミツコ』で単行本デビュー。『受難』『ツ、イ、ラ、ク』『ハルカ・エイティ』で直木賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。