出版社内容情報
原発がテロの標的に…日本を空前の大危機が襲う!
日本海側に建設されたばかりの世界最大の原子力発電所が、謎のテロリスト集団に占拠された。汚染ガス放出の予告を前に、日本は何ができるのか? 最新知識を盛り込み世に問う衝撃作。
内容説明
日本海のある海岸に、最先端技術を結集して建設された次世代型、世界最大の原子力発電所が謎のテロリスト集団に占拠された!?同志たちの解放を要求し、汚染ガス放出を予告。原爆をはるかに凌ぐ放射能汚染、チェルノブイリ事故の何万倍もの被害が想定される空前の危機が日本を襲う。攻守それぞれの正義が交錯するなか、愛する人、愛する国を守りぬけ!災害サスペンスの旗手が放つ衝撃の問題作。
著者等紹介
高嶋哲夫[タカシマテツオ]
1949年岡山県玉野市生まれ。日本原子力研究所研究員を経て、カリフォルニア大学に留学。79年、原子力学会技術賞を受賞。99年「イントゥルーダー」で第16回サントリーミステリー大賞・読者賞をダブル受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
PEN-F
40
原発がテロ組織に襲撃されました‼️😳警視庁の特別機動隊やら自衛隊の特殊部隊と、ロケットランチャーや地対空ミサイルまでも装備しているテロリストたちとの攻防に手に汗握る。映画化したら観に行きたい!🤩2022/10/02
AICHAN
39
図書館本。以前に読んだ『スピカ』の書き直しだった。せっかく借りたので読んだ。ずいぶん手を入れたようだった。あらためて、原発なんてすぐ占拠できると思った。こんな危ないモノを何十基も建てまくって、気違い沙汰としか思えない。2019/01/02
むう
31
ちょっと荒唐無稽な筋立てですが、よく考えてみたら全くあり得ないハナシでもないところが恐ろしい未来予測小説でしたzzz 高嶋さんお得意の原発危機モノですが、やはり現在の我が国の防衛体制では、このようなテロ事案には全くもって対処できないだろうことは、何とも言えない、後味の悪い読後感が残ります…。原子力の利用については皆様一家言おありでしょうが、すでにこの国に存在する多数の原発の「防衛」というリスクに、見ざる・聞かざる・言わざるは許されないのではないでしょうかxxx。現実の事件にならないことを祈るのみです。2017/03/31
James Hayashi
26
テロリストによる日本の最新の原発占拠。彼らの目的は金と政治犯と宗教家の釈放。そして革命国家の独立。この作品のような形での原発クライシスは起こるとは思えないが、果たして無事故無災害の原発などと誰が言い切れよう?なかなか面白い筋とネタであったし、男女の絡みもありバランスがいいと思う。*制御装置には多重防護システムが掛けられ、ハッカーなどの浸入には反応しないという事は長年の疑問への解答であった。2015/04/01
タルシル📖ヨムノスキー
20
日本原子力研究所の研究員だった高嶋さんの真骨頂と言うべきか。日本海の沿岸のある場所に、最先端技術を結集して作られた世界最大級の原子力発電所が、試運転を目の前にして謎のテロリスト集団に占拠される。組織の正体と目的は!?日本だけではなく、世界が抱える核問題。アメリカやロシアをはじめとする核保有国と、核を手に入れたい国々。日本は核ミサイルは保有していないことになっているけれど、たくさんの原発が現在も稼働中。高速増殖炉なんて作ったものの制御しきれずに持て余している状態。このままで本当に大丈夫かニッポン!?2020/07/18