内容説明
大した容姿でもないのにモテ自慢巨乳自慢をする女。彼女らにイラッとくるこの激越な感情はなんなのだろう。身の程をわきまえない、「自画像」の見えていない「イタい女」にならぬため我々は自虐的なまでに「姥皮」という魔法のアイテムをかぶる。結婚とは果たして恋のゴールなのか?枡野浩一との巻末対談では、男と女の自意識のありかた、非対称性を描いて抱腹絶倒。
目次
第1章 「イタい女」って何なんだ?
第2章 「ツッコミ小人」という「客観性」
第3章 「姥皮」という魔法のアイテム
第4章 早過ぎた「姥皮」男、太宰治
第5章 「姥皮」の行きつく果てに…
第6章 「ブス」は幸福になれるのか?
第7章 「ブスの呪い」をかける母親
第8章 女たちはどこへ行くのか
第9章 脱「イタい女」の道を探る
第10章 フェミニストとアゲハたち
第11章 「愛」と「恋」とは違うでしょ!
著者等紹介
中村うさぎ[ナカムラウサギ]
1958年福岡県生まれ。横浜育ち。同志社大学卒業後、OL、コピーライターを経て、91年『ゴクドーくん漫遊記』で作家デビュー。その後、ブランド依存症の日々を赤裸々に痛快に綴った『ショッピングの女王』シリーズでブレイク。ホスト通い、美容整形など自らの体験を通して書かれたエッセイで“女性の欲望の体現者”として多くの女性からの支持を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまねっと
18
中村うさぎは男でもない女でもないなんか別のものの様に感じる。女を標榜して意見しているが、ここは女だなとか、ここら辺はおっさん思考だなと本人は無意識だろうけど、使い分けていると思う。 でも、中村うさぎは中村うさぎなんだ、唯一無二の存在だと思うと、胸の支えがおりる。だから本を買って読むのだ。 この本も整形する女に関することが主に書いている。私も金さえあれば整形したいと思う様になってきた。でも、整形しても、根本の若さを手に入れれるかといえぼそうではないのだ。 これからも一刀両断に世間をぶった斬って欲しいものだ。2024/11/25
naobana2
15
女の世界のお勉強に(笑)2014/10/30
喪中の雨巫女。
14
《私‐図書館》漫画家さんの自画像の話に、確かにそうだなあと思いました。2012/03/15
くらげ@
13
(☆☆☆☆)「イタイ女とは」から読み解く女性の自意識の世界。日本の女性特有の「姥皮」。男性が生きる「勝たなければならない」という世界。人魚姫、ガンダム、アイアンマン、エヴァ(シンジ)、芥川龍之介などの分析力はさすがです。深いなぁ。ここまで読み解き、掘り下げられるのかぁ。とてもおもしろく興味深い一冊でした。2016/10/31
香菜子(かなこ・Kanako)
10
著者の中村うさぎさんの定義によると、自分の価値を過剰評価して自信過剰で自意識過剰に陥ってしまっている女性が「イタい女」で、どうすればそのような「イタい女」にならずにすむかということを解説しています。中村うさぎさんの本はこれまであまり読む機会がなかったけれど、ストレートで分かりやすい説明が多くてすらすらと読めました。自分も自信過剰で自意識過剰の「イタい女」にならないようにしなくては、この本を読んでそう感じる女性が多いかも。2017/08/11
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- テコンダー朴 〈3〉