集英社文庫<br> 棒の哀しみ

個数:
電子版価格
¥440
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

集英社文庫
棒の哀しみ

  • 北方 謙三【著】
  • 価格 ¥565(本体¥514)
  • 集英社(2009/10発売)
  • 文庫・児童書 ポイント2倍キャンペーン対象商品(8/24まで)
  • ポイント 10pt
  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年08月04日 19時14分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 279p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087464979
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

グレーのスーツ、地味なネクタイ、きちっと刈った髪。よく独り言を呟く神経質な男。一見普通に見えるが、田中という、棒っきれのようにしか生きられないやくざ者だ。強欲な親分の下、苛立っていた。素人をいたぶり、若い衆がやるようなことをする日々。先頭に立って抗争を乗り切り、跡目をとったつもりになるが、分家を言い渡される。のし上がらねばならぬと肚を決めた。文体の実験的な試みが話題を呼んだ記念碑的な連作短編集。

著者等紹介

北方謙三[キタカタケンゾウ]
1947年唐津生まれ。中央大学法学部卒。81年『弔鐘はるかなり』でデビュー。83年『眠りなき夜』で吉川英治文学新人賞を、85年『渇きの街』で日本推理作家協会賞長編部門を、91年『破軍の星』で柴田錬三郎賞を受賞する。また、2004年『楊家将』で吉川英治文学賞、06年『水滸伝』(全19巻)で司馬遼太郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GAKU

35
グレーのスーツ、白のワイシャツ、地味なネクタイというヤクザ、田中が主人公の連作短編集。1部は三人称、外形描写のみで書かれ、2部は一人称で田中の内面が書かれている。北方氏の作品で初めて英訳出版された記念すべき作品。私は好きな作品で何度か読んでいるのですが、一般的にはあまり読まれていないのが残念です。北方氏のファンの方には是非読んで頂きたい一冊です。この田中というヤクザの人物像が何とも言えません。怖いです。ヤクザを主人公とした作品ではこちらと、花村萬月氏の「笑う山崎」が私の両横綱です2015/11/12

ずっきん

34
前半は何かの取り説を読んでいるような描写が苦痛だった。「田中」にも興味が湧かないのだ。後半の一人称に入ってもよくわからない。だが、ふと、ハードボイルドって読み手の想像力に挑んでるのかなと考えたら俄然面白くなった。「田中」を嫌いなままでいいんだ。もっと「田中」に想像を巡らせよう。思わず最初から読みなおした。私の中で「田中」が、鮮やかに踊りだす。尊大にして自嘲的、冷徹なクズだ。哀れな棒切れだ。そうとしか生きられない哀しさ。ページを捲って終わりだと気づいた時、もう少し読んでいたかったなと思った。2018/03/16

giant_nobita

7
第一部において「男」=田中の行動を外側から書き、第二部で男の一人称で行動と内面を書くという実験が功を奏しているとは思えない。第一部は男の些細な行動を微細な描写で描くことで感情の起伏を表現しようとしているが、語り手の解釈の挿入が邪魔をしているし、第二部は説明的な上に男の独り言の不自然さが露呈している。おもしろいのは第一部の「風」くらいだ。しかし両者における電話の描写の違いは少し興味を惹かれた。第一部では男の台詞と仕草だけが断片的に描かれるのに対し、第二部では電話をする二者の台詞が会話として描かれている。2017/03/30

嫌々爺

4
他の代表的な北方謙三作品に較べて登録者数が少ないが、実験的かつしっかり面白いという非常に高度な作品だと思う。第1部の削ぎ落とされまくった文体に惚れ惚れ。2018/11/06

ペペロニ

2
端的に言えば田中というやくざの物語。連作短編という形だが、大きく第一部と第二部に分かれており第一部では徹底して心理描写を排し、客観的に男(田中)の行動だけを描き、第二部では田中視点で田中の心理描写を中心に物語を進めた。個人的な印象では第一部の田中がとても怖かった。考えている事がこちらには一切わからない上に行動も理解しきれないからだ。昼間から公園のような場所で鳩の毛を毟る中年男なんて怖すぎない?2016/07/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/449248
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品