内容説明
勝海舟は、将軍家茂に直訴し、神戸に海軍操練所を設立する。龍馬は、航海術を学び、世界との貿易の夢に燃える。前途ある者たちが攘夷運動に倒れていくのを座視できず、海軍の塾生募集に奔走。尊王攘夷派と公武合体派の対立が激化。世情は騒然となる。土佐では勤王党への弾圧が強まる。折しも龍馬は、おりょうと運命の出逢いを果たす。天賦の剣才をもって激動の世を駈けぬける等身大の龍馬伝、第三巻。
著者等紹介
津本陽[ツモトヨウ]
1929年3月23日和歌山市生まれ。東北大学法学部卒業。78年『深重の海』で第79回直木賞を受賞。95年『夢のまた夢』で第29回吉川英治文学賞を受賞。97年紫綬褒章、2003年旭日小綬章を受章。05年菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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detu
21
勤王攘夷、浪士の命のやり取り盛んな中、命を差し出す覚悟はあるが犬死にはごめんと龍馬一人は海軍、貿易に活路を見いだすし仲間を救おうとする。運命の女性おりょうとの出逢い。池田屋騒動、禁門の変、長州暴発と混沌していく。神戸操練所もやがては。海舟との繋がりもここまでか。2020/09/04
Kentaro
4
グラバーは生家が造船業でスコットランドの名家だ。 20歳で上海のイギリス勝者に勤め、21歳で開国直後の長崎に来日し、その後、長崎に豪邸を建て、武器などの輸入取り次ぎで巨富の利を得た。幕府が金銀比価の是正を行うまでの一年間でグラバーは金銀比価の格差をついて巨利を得、その資本を元手に鉄砲、火薬、軍艦、商船を中心とする軍需品の輸入で濡れ手に泡の儲けを重ね、最大の取り次ぎ商社になっていた。当時、お龍に逢いに行く度に大枚を渡すことができた財力はここにあったのだろうと簡単に邪推できるが、本書にはそのような記述はない。2018/05/06
アイゼナハ@灯れ松明の火
3
これまでの爽やか路線から幕末の百鬼夜行ぶりが際立つ巻。おりょうが出てきて龍馬のデレデレぶりにも、ちとビックリ。そう言えば「俺のいっち弱い急所は、情にもろいとこじゃ。女子に好かれたら悩乱して、どうにもならんきのう」って書いてあったもんなぁ。2010/01/10
yasu7777
2
★★★☆☆ 練馬3080-4132021/09/09
アマデウス
1
龍馬の活動の密度が増して、読み進むのに時間がかかりました。この巻ではいよいよ尊皇攘夷の機運が沸騰し暴発する有名な大事件も登場しますが、海軍創設という別の理念を掲げる勝-龍馬師弟ラインはまだ歴史の表舞台にはいない印象です。いっぽうで憤怒に駆られて人を殺傷したり、エッチに励む龍馬を描くなど、これまでの偶像的イメージを打ち破らんとする意欲も感じました。2010/03/28




