内容説明
大手観光バス会社をリストラされ、超弱小(すずめバス)に再就職したバスガイド町田藍。彼女には幽霊が見える特殊な能力があった。それを利用した「怪奇ツアー」は大当たり。今回は、「終着駅」という名の駅のホームで男が女を絞め殺す事件が起こる。早速、社長は「愛の終着駅ツアー」を企画するが…。(『哀しみの終着駅』)。他四篇を収録する、“霊感バスガイド”が大活躍する異色シリーズ第三弾。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年福岡県生まれ。桐朋高等学校卒業。76年、サラリーマン生活のなかで執筆した「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞、ミステリー界に新風を吹き込む。以後、幅広い分野の小説を発表、ベストセラー膨大。2005年度日本ミステリー文学大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みかんめろん
26
図書館本。霊感バスガイドシリーズ3冊目。表題作の落ちは綺麗な洒落。社長の娘と恋したダメ営業マンの行く末は…悲しいけど感動的。最終2話は過去の栄光にすがり消えて行く人と村、哀愁漂う。1話目の飼い犬を失った孤独な男の前に現れた女子高生の話がシャレていて一番好みでした。藍がいつも通り面倒見が良くて好感です。社長の商魂逞しさが笑える。星4つ★★★★2024/01/08
十六夜(いざよい)
17
「忠犬ナナの伝説」「哀しみの終着駅」「凡人の恨み」「地獄へご案内」「元偉人の生涯」の5作を収録。どれも不気味な話だけど、赤川次郎さんの作品はホラーでも何故かクスッとしてしまう部分があり嫌な気分のまま終わらないのがいい。悪く言えば軽すぎて現実味がないけど。後から考えると遺体がずっと放置されてた「凡人の恨み」ってかなり怖いわ。2014/10/05
さといも
16
怪異名所巡りの3作目です。サクサク読めます。今回も霊感バスガイドが大活躍します。幽霊話だけどクスッとしてしまったりするので怖いだけじゃない。肩の力を抜いて読める楽しいシリーズです。2017/12/01
ちょん
15
「忠犬ナナの伝説」は江國香織のデュークを思い出しました(´v`) もちろん江國香織のデュークの方がインパクトがあって涙が出てきますが…同じ気持ちがあるんだろうなぁと(^w^) シリーズ残り二冊かな?買ってこなくては!2017/02/13
鍵ちゃん
13
大手観光バス会社をリストラされ、超弱小(すずめバス)に再就職したバスガイド町田藍。彼女には幽霊か見える特殊な能力があった。それを利用した「怪奇ツアー亅は大当たり。今回は「終着駅亅という名の駅のホームで男と女の締め殺す事件が起こる。早速、社長は「愛の終着駅ツアー亅を企画するが…。社長は金儲けしか考えない。2020/10/14