内容説明
駆け出し看護師だった宮子さんも今や看護師長さん。「患者さんのお世話が好きなのに、管理職なんて」とためらいはあったけれど、スタッフが働きやすい職場をつくるのも、ひとつの看護職。新しい役割は新鮮な風景も見せてくれました。未だに「できないこと」もいっぱいで葛藤や悩みは尽きないけれどそれでも毎日いろいろ「わかること」は励みだし、やっぱりこの仕事はやめられない。
目次
プロローグ 『看護婦だからできること』の十年
第1章 フチョー・宮子の近況報告(こうして私はフチョーになった;やっぱり夜勤は素晴らしい;お詫びが大事;幸せな入浴;なぜか授業もするのだ;緩和ケア病棟の日々;ラウンド;書類作成のツボ;印鑑を押す!;委員会という見えにくい仕事;看護は感情との闘いですよ;勤務表作成の楽しい悩み;女性の職場であるということ;他業種との調整;迷いといつも付き合いながら)
第2章 忘れられない患者さんたち(Sさんは痛みに耐えることを選んだ;不定愁訴の悲しみ;親離れは難しい;こうして私のへそは曲がった;助産師にならないと決めた日;とほほで温かい宝物;私は多分、自己決定はしない;バキュームカーの思い出;「命あってのものだね」よ!)
エピローグ 「できること」から「わかること」へ
著者等紹介
宮子あずさ[ミヤコアズサ]
1963年東京都生まれ。明治大学文学部中退、87年より東京厚生年金病院に勤務、内科病棟を経て精神科と緩和ケア病棟の看護師長。勤務のかたわら、小説、エッセイなどを発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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