内容説明
19世紀のヨーロッパは、成長する経済と戦争を回避する外交努力によって平和を謳歌していた。1851年のロンドンに始まる万国博覧会は、人々に夢を抱かせた。しかし、20世紀に入ると、植民地支配の強化や「瀕死の病人」オスマン帝国領土の蚕食を図って、列強は帝国主義を強める。1914年バルカン半島で始まった戦争は、短期間の局地戦という予想を裏切り、人類初の世界大戦に発展する。
目次
第1章 万国博と科学の時代
第2章 ビスマルクとドイツ統一
第3章 アフリカ探検と侵略
第4章 アジアを揺るがす日本
第5章 ヨーロッパの火薬庫
第6章 第一次世界大戦
第7章 ウィルソンとパリ講和条約
第8章 軍縮と協調の二〇年代
著者等紹介
石井規衛[イシイノリエ]
1947年東京都に生まれる。東京大学文学部卒業後、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。神戸大学助教授、東京大学助教授を経て、東京大学文学部教授。専門はロシア近現代史
柴宜弘[シバノブヒロ]
1946年東京都に生まれる。埼玉大学卒業後、早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。敬愛大学助教授、東京大学助教授を経て、東京大学大学院総合文化研究科教授。専門は東欧地域研究・バルカン近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hiro
50
ビスマルクとドイツ統一、アフリカの分割、日本のアシア進出、第一次世界大戦とその戦後処理の8巻。それまでの戦争と同様、短期間で決着がつくと始まった第一次世界大戦だが、今までの戦争とは全く違った戦争となった。『西部戦線異状なし』というドイツの小説を読んだことがあるが、仏、英、露に新たに参戦した米と西部戦線、東部戦線で同時に戦ってドイツが勝てるはずがない。もしビスマルクが生きていれば、この大戦は避けられたのだろうか。この8巻表紙の「I want you for U.S.ARMY」というの米陸軍のポスターは怖い。2015/09/13
糜竺(びじく)
32
世界史を学んでみようと思い、マンガで読む事にしました。第8巻です。ビスマルクとドイツ統一、バルカン半島の混乱、第一次世界大戦、パリ講話条約などについて描かれていました。まず、鉄血宰相と言われたビスマルクですが、正直、名前くらいでどんな人なのかほとんど知りませんでした。鉄血というからかなり戦争好きで怖い人なのかと思っていましたが、かなりまともな希代の外交家でした。第一次世界大戦は人間の野望や憎しみなどの極致についてまざまざ知らされました。しかし、それで飽き足らず、次巻で第二次世界大戦へ続きます。2018/12/06
yk
6
宰相ビスマルクすごい。かしこすぎ。その後の第一次世界大戦はあっち向いて戦ってこっち向いて戦って収拾つかない状態だったんだろうなー。おそろしい。。。2019/12/23
卯月
5
漫画:中村結香/たかや健二。1章1900、パリ万博。2章1825-98、ビスマルクとドイツ統一。軍事より、外交力凄い。3章1878頃-1902、アフリカ探検と侵略。4章1894-1909、日清・日露戦争、伊藤博文暗殺。5章1877頃-1914、オスマン帝国の衰え、バルカン半島混乱、サライェボ事件。6章1913-18、WW1開戦前~終戦。7章1918-21、パリ講和会議~ワシントン体制。8章1923-28、戦後軍縮。前から薄々思っていたが、このシリーズ、学習漫画にしては架空人物に焦点当て過ぎではなかろうか。2024/05/25
Mark X Japan
3
第一次世界大戦が終わり戦争の無い世界に向かっているはずが,第二次世界大戦に向かって一直線です。後から歴史を見ているから,それが言えるだけですが。☆:4.02020/01/06
-
- 洋書
- In the Town