内容説明
樹立される数多くの記録、度肝を抜くスーパープレーで日米の野球ファンを魅了するイチロー。メディアの前では多くを語ることのなかった彼が、激闘の軌跡からプライベートまでを語り尽くす。徹底した密着取材で、孤高のプレーヤーの素顔と本音に迫るノンフィクション。カラー口絵8ページをはじめ、写真も満載。
目次
序章 3年目を迎えて
第1章 PLAY―激闘の軌跡
第2章 MEMORY―2年目の記憶
第3章 STYLE―真っすぐなこだわり
第4章 SUPPORT―支えてくれるもの
第5章 PRIVATE―日常の素顔
著者等紹介
石田雄太[イシダユウタ]
1964年愛知県生まれ。名古屋市立菊里高等学校、青山学院大学文学部卒業。NHKディレクターを経て、活字、映像メディアでベースボールジャーナリストとして活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アッキ@道央民
40
メジャー球界に挑戦して2年目のイチローに密着してインタビューして書かれた本。まだ当時は20代後半かな。もの凄くしっかりとした考えを持っていると言う印象。40代まで現役を続けられたぐらいだからメンタルもかなり強いんだろうなとは思っていたが、しっかりと準備して試合に挑んでいるという自信と経験による物が多いからなんだろうね。ある意味野球選手と言うよりまさしく野球職人と言った方がぴったりくるかな。彼のプロとしての姿勢は自分たちが社会生活を過ごす中でも参考になるし、学ぶ事もいっぱいあるね。2020/06/23
さきん
24
2000年代前半の渡米してから2年目に密着した内容。メンタルコントロールは勉強になってマネしたい。やはり職人気質なところが強く、チームをプレイで士気あげるタイプではないという印象を受ける。2020/03/19
蘭奢待
23
イチロー引退記念。昔読んだ本。 2009年に増版になっており期待して手にとったが、2000年から2002年くらいまでのイチローのインタビュー記録。既視感の強い内容。この著者の別の本の焼き直し。いまいち。2019/03/24
TAKASHI
5
★★★☆☆2016/06/21
再び読書
5
この本を読んでまず感じたことは、イチローと言う類まれな実力を持ったそれでいてマスコミ嫌いの選手の言葉を、いかに正確に伝えようと作者が気配りをしている点である。天才または高き境地に辿り着いている人の目線と凡人の目線は、まったくもって違うと言って良いと思う。「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」の諺のように立ち位置によって見える景色は違う。石田氏の凄いところ、イチローに信頼されているのは、この本質を理解して彼と対峙しているのだと思う。敢えてストーリーを作者が作るのではなく、言葉がストーリーを紡いでいる様に感じる。 2013/01/03