内容説明
信子と菊子、女盛りを過ぎようとする二人の対照的な女たち。そして、逸子。戦前の良き時代の記憶とともに生きる没落した老女の最期の日々が交錯する―。ニワトコ、海棠、山ツツジ…「いずれ死ぬことが、今生きているということだ」。古都鎌倉の四季の移ろい、ドイツからの古い手紙、骨董のトロイメルヘン人形…ミステリアスで甘美な匂いをまといながら描かれる、著者69歳の小説デビュー作。
著者等紹介
甘糟幸子[アマカスサチコ]
1934年6月18日、静岡県生まれ。早稲田大学第二文学部露文科中退。週刊誌草創期には向田邦子氏等とともに事務所をもち、フリーライターとして活躍。鎌倉に住み始めてから草花、料理など暮らしのエッセイを書きはじめ、ナチュラリストの草分けのひとりとなる。エッセイ等の著書がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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