内容説明
中村勘九郎として『桃太郎』で初舞台を踏み、やんちゃだった子どもの頃。父・十七代中村勘三郎と母の思い出、名優たちとの数々の出会いと熱き交流。浅草に復元させた平成中村座を、演劇の国ニューヨークでも大成功させた喜び!人気歌舞伎役者中村勘九郎が、自分の誕生日から、勘三郎襲名が決まった日、襲名直前までをエポックごとに書いた驚天動地の「日付入り」半生記。勘九郎の全てがわかる一冊。
目次
みんな、みんな、ありがとう!
中村屋の人びと
私はいつでも燃えていた
夢は大きく、限りなく
著者等紹介
中村勘九郎[ナカムラカンクロウ]
1955年東京都生まれ。3歳の時『昔噺桃太郎』で初舞台。歌舞伎界の若きリーダーとして活躍中。『鏡獅子』で芸術祭賞、東京都民文化栄誉章を受賞。2004年第52回菊池寛賞受賞。05年3月十八代目中村勘三郎を襲名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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佐島楓
24
久しぶりに声をあげて笑ってしまうようなお話から、「これ、時効だよね? 大丈夫ですか?」とこちらがひやひやするお話、じんわりと涙ぐんでしまうお話、何でもござれ。平成中村座のニューヨーク公演成功のところは、一緒に胸が熱くなってしまった・・・行きたかった!2013/01/31
Madoka.@書店員復帰を目指し中!
5
この本の読んで一番心に残った文章は「勘三郎の名前は大事だ。だが、夢を持ってはいくないことはない。勘三郎を襲名しても、私はとにかく夢に向かって走る。夢は、必ず叶うと信じているから。」である。勘三郎さんは本当にやんちゃなお方だ(良い意味で)歌舞伎のため、ファンのためにと新しい事に挑戦する姿が私は好きだ。2012/12/08
本の虫
1
勘三郎という人物を好きにならずにはいられない本。なんとも愛くるしい人である。これまでの集英社からの書籍同様聞き語りの体裁をとっているので、まるでご本人が目の前にいて語りかけてくれているよう。まだまだこの人を見ていたかったな、と惜しまれてならないと同時に、これほどの人が50にしてなお、チャレンジングスピリットを忘れていなかったのだ。自分も頑張らなくては、と思わされる。2013/08/19
やや
1
亡くなってから読んだ。名文家であることに驚いた。舞台を愛し、家族を愛し、友を愛し。酒を愛して夢に生きた人生に泣けた。2013/01/22
めぐみ
1
十八代目中村勘三郎が勘九郎時代に書いた日記風エッセイ。愛車の“ノリゾー”(アストン・マーチン!)とのエピソードが好き。2012/01/18