内容説明
五代将軍綱吉は、礼儀を守り、お家に忠孝を尽くす新秩序を確立した。戦国乱世の記憶はようやく薄れて、太平の世が花開く。およそ二百年間、日本は戦争のない平和な時代を謳歌する。しかし、徳川幕府にとっては国庫窮乏との戦いの連続でもあった。八代将軍吉宗の享保の改革以降、数度の改革が行われたが、幕府の財政は根本的には改善されない。衰える幕府に海外列強の魔手がしのび寄るのだった。
目次
徳川綱吉と生類憐みの令
松尾芭蕉と元禄文化
徳川吉宗と享保の改革
エレキテルと『解体新書』
田沼意次と松平定信
高まる百姓一揆
押し寄せる外国船
大塩平八郎の乱
水野忠邦と天保の改革
ペリー来航と日本の改革
桜田門外の変と尊攘運動
坂本竜馬と薩長同盟
徳川慶喜と大政奉還
著者等紹介
高埜利彦［タカノトシヒコ］
１９４７年東京都に生まれる。東京大学文学部卒業後、東京大学大学院中途退学。東京大学史科編纂所助手、学習院大学文学部助教授を経て、学習院大学文学部教授。専門は日本近世史（江戸時代）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
54
「生類憐みの令」の綱吉くんだ!あ、暴れん坊将軍に大岡越前!!赤穂浪士!新選組!と、主にテレビドラマのおかげでなんとなく知ってる歴史上の有名人がわっさり登場の7巻。杉田玄白「解体新書」に、伊能忠敬「大日本沿海譽地全図」の完成と偉業も盛り沢山。そしてやって来るペーリー来航!!やっぱり海から来ちゃう系にテンションは上がる。でも、幕府のテンションは下がり続け、一気に大政奉還まで進む今巻。西郷どんを熱意視聴中の今、この7巻いろいろ熱い。2018/07/05
ロッキー
1
国内での権力争いに躍起になっていた時代から、徐々に、世界と日本という視点で国を考えだす時代にシフトしてきた。2017/05/02
わお！
1
《目標》 ・日本の歴史に関する教養を深める第一歩。《今後の行動》 ・8巻以降も継続して読む。《感想・抜粋》・徳川家5代将軍綱吉から15代将軍慶喜までの江戸時代中後期を描いている。・吉宗の享保の改革、松平定信の寛政の改革、水野忠邦の天保の改革、など改革続き。・鎖国を続けてきた日本が海外の圧力を受けてついに開国する。当時の国民は国民はこれをあまり不安視せず楽観視しているように描かれていたが本当にそうなのか。2016/04/22
うろたんし
1
改革と言っても万人が喜んで迎えていたわけではない。2014/03/28
-
- 洋書
- 星河…
