内容説明
戦国末期、日本には3人の英傑が現れる。天下人として君臨することを夢見た武将たち。伝統的な権威を徹底して否定した織田信長、独自の東アジア秩序を構想した豊臣秀吉、将軍家への権力集中をもとに太平の社会作りを目指した徳川家康。また、鉄砲伝来以降、海外との朱印船貿易を通じ、南蛮文化の吸収が盛んな国際的な時代でもあった。堺や博多の商人は豊かな経済交流を行っていく。
目次
織田信長と美濃の統一
織田信長と安土城
信長から秀吉へ
検地と刀狩
秀吉の夢
信長と秀吉の桃山文化
徳川家康と関ヶ原の戦い
家康、江戸幕府を開く
徳川家光と島原の乱
大開発の時代
江戸時代の外交
都市と交通の発達
著者等紹介
池上裕子[イケガミヒロコ]
1947年新潟県に生まれる。新潟大学卒業後、一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。相模女子大学講師を経て、成蹊大学文学部教授。専門は戦国時代および近世移行期の社会経済史
高埜利彦[タカノトシヒコ]
1947年東京都に生まれる。東京大学文学部卒業後、東京大学大学院中途退学。東京大学史料編纂所助手、学習院大学文学部助教授を経て、学習院大学文学部教授。専門は日本近世史(江戸時代)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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扉のこちら側
87
2016年598冊め。前半は16世紀後半の信長と秀吉の天下統一について。最近読んだ『村上海賊の娘』の石山本願寺攻めはあっさり2ページで終了。秀吉は、小牧長久手の戦いの1584年に朝廷に接近し権大納言になり、翌年には内大臣→関白→太政大臣となった。考えるとたった3年で朝廷の官職の最高位まで駆け上がっているわけだ。後半は1600年の関ヶ原の戦いから江戸の都市としての発展について。2016/07/26
吉田あや
49
いよいよ織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の時へ。荒々しい戦国時代を経て、幕藩体制の平和的な世の中になりつつも、士農工商の身分制度や、襲い来る大飢饉、それでも緩むことのない年貢の追い立てで、庶民の生活は苦しさから逃れられない。言葉という大切な意思疎通の手段があるにも関わらず、戦い、奪い合う歴史を繰り返し、身分を決めると大きな不平等が生じ、平等を目指しても怠ける者、それでも出し抜こうとする者も出てくる。人間は本当に難しく扱いづらいけれど、諦めず向上を目指す人達がいることは本当に尊い。 2018/07/05
あむぴの
16
【ナツイチ2016集英社文庫】22冊目。2007年9月。2016/08/18
RASCAL
10
ナツイチ2016に入っていたので読んだのだが、、、私は歴史ヲタなので、これは不必要でした。2016/07/18
伊瀬有佐
6
限定カバーだったので。教科書の内容を漫画にしている感じ。単語だけは覚えているものがちらほらあり、懐かしかった。天草四郎は徳川の時代だったのね。もっと前のイメージだった。2016/11/15