内容説明
驕れるものも久しからず。退潮する平氏から、政治の実権は源氏に移った。源頼朝は基盤である関東の地・鎌倉に幕府を開き、征夷大将軍に任じられる。武家政権という新しい時代が始まった。しかし、京都の朝廷には後白河法皇、後鳥羽上皇、そして後醍醐天皇という旧体制の強力な指導者が相次いだ。幕府と朝廷と、二元支配される日本。対決は避け得なかった…。中古から中世へ、激変する時代を描く。
目次
源氏と平氏の決戦
源頼朝と鎌倉幕府
北条政子と承久の合戦
北条泰時と御成敗式目
北条時宗と元寇
親鸞と新しい仏教
後醍醐天皇の倒幕計画
建武の新政始まる
足利尊氏の幕府設立
尊氏・直義兄弟の戦い
足利義満の金閣造営
東アジアのなかの日本
著者等紹介
入間田宣夫[イルマダノブオ]
1942年宮城県に生まれる。東北大学大学院修士課程修了。東北大学東北アジア研究センター教授、東北大学大学院国際文化研究科教授を歴任。現在は東北大学名誉教授、東北芸術工科大学歴史遺産学科教授。専門は中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
54
「祇園精舎の鐘の音 諸行無常の響きあり」。平氏の栄華は源氏の挙兵により滅び、天皇と将軍の長きに渡る公武二重政権が始まり、北朝と南朝が並びたつ「南北朝時代」へ。政治以外では、末法の世の救済を目的とした新しい宗教が続々と生まれた。親鸞(浄土真宗)、法然(浄土宗)、栄西(臨済宗)、道元(曹洞宗)、日蓮(日蓮宗)、一遍(時宗)。何度も失敗を繰り返した歴史の記録からの反省点を生かすことが出来きれず、今も昔と同じ問題を抱えている現代が、未来ではどんな要約をされて記録されるのか、読んでみたいなぁ。2018/07/03
あい
6
私本太平記のおともに読んでいます。源平の終わりからの流れを再確認。漫画とはいえ、全部は頭に入らないです(>_<)2024/09/06
ロッキー
1
南北朝時代における、幕府と朝廷双方の利害関係から発生する争いを分かりやすく描いていた。みんな自分さえよければ~みたいな発想ばっかりだな、という印象。自己中心的な考えだと、やっぱり滅びるんだな。2017/04/08
わお!
1
《目標》 ・日本の歴史に関する教養を深める第一歩。《今後の行動》 ・5巻以降も継続して読む。《感想・抜粋》・鎌倉〜南北朝時代の武士の躍進が描かれている。・小学生の時に学んだ「イイクニ作ろう鎌倉幕府」ではなくなっていた。時代と共に解釈が変わるいい例か。・清和源氏の流れを汲む源頼朝/義経の働き、木曽義仲との関わり方、北条家の執権政治(「得宗政治」と新たな括りができていたことに驚き)、後醍醐天皇の復権への執着、足利家の伸張、足利義満の政策、等盛りだくさんの内容だった。2016/03/20
Rin'
0
★★★☆☆ なかなか読み終わらないw2016/07/05