内容説明
桓武天皇は水脈豊かな鴨川のほとりに、新たな王城の地を定める。千年の都・平安京の誕生であった。遣唐使の廃止後も海外との文物の交流は続いた。藤原摂関政治のもと、政権は安定し、そうした中国先進文化の吸収・消化はやがて、ひらがなの発明など国風文化を生み出す。一方、地方では八幡太郎義家など、武士が力を蓄えつつあった。これら新興勢力の武士団は歴史の次の主役に成長していく。
目次
桓武天皇と平安の都
最澄と空海
摂政と関白をめぐって
菅原道真と天神様
承平・天慶の乱
藤原道長と摂関政治
紫式部と『源氏物語』
武士の台頭
源義家と後三年の戦い
地方武士の誕生と暮らし
後三条天皇の改革と院政
保元・平治の乱起こる
栄える平家一門
北方の王者・平泉藤原氏
著者等紹介
吉村武彦[ヨシムラタケヒコ]
1945年朝鮮・大邱に生まれる。東京大学文学部卒業後、東京大学大学院博士課程中退。東京大学文学部助手、千葉大学教養部講師、助教授、教授を経て、明治大学文学部教授。専門は日本古代史
入間田宣夫[イルマダノブオ]
1942年宮城県に生まれる。東北大学大学院修士課程修了。東北大学東北アジア研究センター教授、東北大学大学院国際文化研究科教授を歴任。現在は東北大学名誉教授、東北芸術工科大学歴史遺産学科教授。専門は中世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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吉田あや
60
都も移り、時代は400年と長く続く平安時代へ。最澄、空海と大きな力の登場からの、菅原道真の助言により遣唐使が廃止される長く続いた流れの転換期。文化面では貴族文化が花開き、紫式部・清少納言と優れた文学の開花の章はまさに浮世。そんな優雅な世界にうっとりとしている暇もなく時代は武士の活躍が目覚ましい平安後期、源氏と平家の戦いの序章へ。栄華を極めた力もいつの日か衰えゆく。諸行無常…と切なくなる暇もなく時代はどんどん転換して激動の武士の時代へ。2018/07/03
africo
2
長岡京から鹿ヶ谷の陰謀まで。本編は、まあ学習マンガなので、マンガとしてそう楽しいものではなく、ふうむ、といった程度(学習の導入として使うより、ある程度知ってから読んだ方が読み物として楽しめるはず。)のものであるが、相変わらず巻末の解説の人選がおかしい。第3巻は水晶玉子氏(占術研究家)であった。誰やねん。なんでやねん。クラクラしてきた。業界では有名人なのかも知れないが、なぜ日本史の学習マンガに…2021/04/04
mahiro
1
私が普段読んでいる歴史ものは織田豊臣以降が多いので、その時代とは違って平安では天皇が権力を握る上で重要な存在になるのだというのがよくわかった巻だった。個人的にこの時代からは結構楽しいのだが、藤原さん多すぎ。某百人一首ものの漫画・アニメを見てなかったら、人物関係を理解するのにもっと苦労しただろうと思う。2014/03/02
Rin'
0
なかなかページが進まないw 歴史嫌いだから人名わけわからんしw 7月上旬までに全巻読み終わりたいなー。 あと感想の数が、巻が進むにつれて少なくなってきてるw2016/06/26
わお!
0
《目標》 ・日本の歴史に関する教養を深める第一歩。《今後の行動》 ・4巻以降も継続して読む。《感想・抜粋》・平安時代の貴族の生活から始まり、藤原道長の摂関政治、平家の興盛がまとめられている。・いよいよ武士が台頭してきた。登場人物に○○家が多くなり、キツくなってくる。・2016/03/16