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集英社文庫
私の人生 私の昭和史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784087460605
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0195

内容説明

OLから文筆業に転身。戦後昭和史の隠された真実を追ってきたノンフィクション作家の、今だから明かせる取材秘話。「生体解剖」「巣鴨プリズン13号鉄扉」「慶州ナザレ園」「『北方領土』上陸記」など、自分の感性のレーダーだけを頼りに情熱的に取材。歴史に翻弄された人間の慟哭に迫り、綴ってきた著者の一貫した執筆姿勢は、誇り高く、すがすがしい。

目次

第1章 偶然のなりゆきで文筆業に
第2章 テーマは戦争の悲劇
第3章 埋もれていた戦後史
第4章 昭和史の片隅で
第5章 取り残された戦後史
対談 現実主義をフル回転(佐藤愛子;上坂冬子)

著者等紹介

上坂冬子[カミサカフユコ]
1930年東京生。59年「職場の群像」で第一回中央公論社思想の科学新人賞受賞。93年菊池寛賞、正論大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

筑紫の國造

11
昭和史ノンフィクションで有名な、上坂冬子の自伝。この時代に、女性のノンフィクション作家というのもとても珍しいだろう。ましてや、上坂さんは保守派の論客で、その点からも貴重な人材だった。本書では取材の裏話やテーマを見つける上で大事にすることなど、興味深い話がたくさん紹介されている。こうと決めたらとことんまで追いかけ、話を聞けるまで諦めない姿勢からは学ぶところもあった。ただ、資料を盗撮したくだりはやはり頂けない。また巻末に佐藤愛子さんとの対談が収録されているが、これも面白い。フェミニストが読んだら発狂しそうだ。2018/04/22

がんぞ

4
関係者の回想、時代を隔ての証言で構成される「事実」をストーリィにつなぐノンフィクションは当事者の当時の価値観を現在のそれに再変換しなければならない。『慶州ナザレ園』韓国物は売れないという出版会の常識を覆す、全盲の元日本人の身寄りのない未亡人をめぐる感動的な話があったとは。寄付金多数/文庫版では巻末に佐藤愛子との対談があって、当事者が話さないことでも推測してストーリーとしてしまう「事実そのままを書かない」小説家との違いを際立たせる。といっても現在の家族観憲法意識にそぐわず、両者とも「保守派」と言われるのか 2023/04/19

けいちか

0
ノンフィクション作家の上坂さんの半生と作品のこぼれ話を知ることが出来る作品。彼女の作品は戦後=昭和史であり、彼女自身の人生も昭和史と重なる。この作品には登場していないが、ハル・ライシャワーさんについて書かれた上坂さんの本を読んだことがある。興味深いノンフィクションを書く人の人生も興味深かった。2008/09/03

勝浩1958

0
作者のこれまでの著作の紹介の範囲を超えていないので、物足りなかった。2011/07/14

pantyclub

0
著者の作家人生が描かれている。昭和という時代を自伝と併せて書かれている。ノンフィクション作家としての生き様を感じる。テーマが全てであると書かれているが、個人的には行き過ぎた取材には否定的考え。最後は売れ行きが評価なのは残念。取材活動の裏側がよく分かるので面白い。信念を持って取組むことは素晴らしい。やっぱり女性の苦難な時代を知ることも重要。満足度の高い人生だったのでしょう。2024/02/23

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