内容説明
新宿二丁目でギターを奏でるストリート・ミュージシャンのカイ。彼女の美しく切ない歌声に魅せられて、多くの女たちが立ち止まる。そうした女たちの中から、カイは夜な夜な新しい恋人を求め続ける。まるでジゴロのように―。人妻との禁断の逢瀬、年若い少女への恋の手ほどき、命をかけた悦び…。カイをめぐる、女を愛する女たちの激しく狂おしい官能と恋を鮮烈に描く連作短編集。
著者等紹介
中山可穂[ナカヤマカホ]
1960年名古屋生まれ。早大卒。93年「猫背の王子」でデビュー。95年「天使の骨」で第六回朝日新人文学賞、2001年「白い薔薇の淵まで」で第十四回山本周五郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。